2017年11月18日

週末ですがずっと家にいます。

週末ですが、原稿執筆や事務仕事をこなすために、外出はせず家にいます。
まだまだやることはたくさんあるのですが、ちょっと息抜きで、久し振りににブログ更新します。

11月4日は、伊豆諸島神津島の、天上山を登りに行ってきました。
片道10時間にも及ぶ船旅でしたが、船に乗っている時間も楽しめました。
これは天上山の表砂漠。
黒島登山道から山頂完全周遊コースをたどって、白島登山道を下山しました。

11月7日は、八王子城山を登ってきました。
来年2月17日に実施予定の、風の登山教室の下見でした。
城山の頂上となる、八王子城本丸跡。
ここだけだとすぐに登れますが、西の富士見台まで行くとけっこう歩き応えがあるコースです。

11月11日は、風の登山教室で奥多摩の惣岳山へ。
バリエーションルート入門ということで、道のない平溝尾根から沢井尾根をたどりました。
高水三山の一つでもある惣岳山の頂上。
ここは大賑わいでしたが、平溝尾根や沢井尾根では出会った登山者は一人もいませんでした。

11月12日は自分の企画したガイドプランで、房総半島の鋸山へ。
こちらもバリエーションルートとなる、アドベンチャーコースから登りました。
一等三角点の設置された、鋸山の頂上。
観光地という一般的な鋸山のイメージとは裏腹に、かなりの急斜面なども現れて、ご参加いただいた皆様にはとてもお楽しみいただけたと思います。

2017年11月12日 鋸山 - Spherical Image - RICOH THETA

鋸山山頂近くの、「地球が丸く見える展望台」で撮影した360度全天球写真です。

11月14日も、自分の企画したガイドプランで三浦半島の鷹取山の岩場へ。
登山靴で岩場を登り降りする練習をしました。

◆    ◆    ◆

現在は『岳人』1月号に掲載される原稿を執筆中。
それが終わったら、『山と渓谷』に掲載される原稿を3本執筆します。
その合間に奥武蔵の岩場に行ったり、茨城県の山の取材にも出掛ける予定。
また28日には親しくしている山岳会である、登攀クラブ蒼氷の40週年記念の飲み会にも出席予定です。
バタバタと忙しいながらも、お仕事や行事へのお声かけいただき、とても嬉しいです!

なお風の旅行社の来年のプランはまだか、とのお話もあるのですが、私が作業を止めてしまっていることが原因で、広告がまだ作れない状況なのです。
どこかのタイミングでそちらも処理しますので、もう少々お待ちください。

2017年11月3日

これから神津島に向かいます。

今週の月曜日の夜、週刊ヤマケイの原稿を書き上げた後に、久し振りに親しいライターやガイドの仲間と一緒に飲みに行ってきました。
少々飲みすぎてしまいましたが、非常に楽しかったです!

火曜日は少し時間に余裕があって、石神井公園に行って写真を撮ったりした後、私がかつて働いていた槍ヶ岳山荘の当時のスタッフ1名と一緒に食事。
会うのは27年ぶりで、お互いいろいろあったねと、しみじみ語り合いました。

水曜日は中野の風の旅行社で、風の登山教室の机上講習を実施。

昨日木曜日は、愛用しているカメラ・ニコンのD500をサービスカウンターに持ち込んでメンテナンスしてもらったり、江戸川区に住んでいる両親の顔を見にいったり。

こんな感じで今週はあまり慌ただしさのない、落ち着いた1週間を過ごしています。

ところで夏までは一生懸命投稿していたInstagram、忙しくて3ヶ月近く放置していましたが、また投稿を再開しました。
良かったらご覧になってみてください。

https://www.instagram.com/yamatousagi/?hl=ja

そのInstagram、11月1日にはこの写真を投稿しました。
火曜日に行ってきた石神井公園で撮ったものです。
ボリビアのウユニ塩湖みたいな、空の反射を写しとることができました。

◆    ◆    ◆

さて今夜はこれから、風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅で神津島へ向かいます。
ご参加人数がそれほど多くないため、私が添乗員兼ガイドを務めます。
明日は神津島では一番高い、天上山を登る予定です!


2017年11月1日

「登山者のブックシェルフ」第2回目の補足。

もう2週間も経ってしまいましたが、10月19日に配信された山と渓谷社の週刊ヤマケイに、「登山者のブックシェルフ」の第2回目が掲載されています。
私が読んだ山の本の中から、お勧めのものを紹介する連載です。

▼「登山者のブックシェルフ」第2回目が掲載されている週刊ヤマケイ

週刊ヤマケイ2017年10月19日配信通巻266号

ここでは私が大好きな、椎名誠の本について書きました。
メインで紹介したのは、椎名氏の本では初めて読んだ『ハーケンと夏みかん』。
上記連載記事の中でも書きましたが、この本はすっかりハマってしまい、購入してからしばらくの間は何度も繰り返し読み続けたものです。
思えばこの頃は、スマートフォンどころか携帯電話もなかった時代。
ちょっと空いた時間をつぶそうと思ったら、雑誌や新聞を買って読むか、でなければ気に入った本を持ち歩いて繰り返し読むということを、多くの人たちがやっていたのではないかと思います。

この『ハーケンと夏みかん』を買ったのは、たぶん1989年の初夏の頃。
その後は椎名氏の真似をしたくなって、休みの日には近くの低山を登りに行ったり、あとは友人知人を集めて奥武蔵の河原でキャンプをしたりということをやっていました。
ところでこの本の魅力は、もちろん椎名氏の軽妙な文章にあるのですが、もう一つインパクトがあったのは沢野ひとしさんによるイラスト。
特に河原か海辺で魚を奪い合う男たちの絵に、「みんな40歳です」と書かれているものが最高に面白くて、見るたびに大笑いしていました。
その沢野ひとしさんも、たくさんの山の本を執筆しています。
それらもいずれ「登山者のブックシェルフ」で紹介したいと考えています。

次に買って読んだのがこの『あやしい探検隊 海で笑う』です。
こちらは沢野ひとしさんの写真に加え、写真家・中村征夫さんの美しい写真も多数添えられています。
その写真に写っている海が本当にきれいで、海っていいなあ!と心から思ったものです。
この時は本当に影響を受けてしまって、計画していた夏山縦走は止めにして、夏休みは伊豆七島の三宅島に行きました。
4泊5日の滞在の間には、途中で大型で強い台風13号を島でやり過ごしたり、他のグループとケンカしそうになったりと大変なこともあったのですが、仲間と泳いで焚火をするという毎日で、非常に楽しかった思い出です。

さて今回は文章量の都合で、「あやしい探検隊」シリーズは第4作となるこの「海で笑う」だけの紹介でしたが、本当は『わしらは怪しい探検隊』(第1作)、『あやしい探検隊 北へ』(第2作)、『あやしい探検隊不思議島へ行く』(第3作)、『あやしい探検隊 アフリカ乱入』(第5作)、『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』(第6作)に加え、『鍋釜天幕団フライパン戦記 あやしい探検隊青春篇』まで紹介しようかなとも考えていたのでした。
この中で一番面白いのは、『あやしい探検隊 北へ』でしょうか。
ちょっと現在では本には書けないような過激な遊びをたくさんやっていて、改めて読んだらびっくりです。

「夏の穂高なんかきったなくていけっかよ、ケッ!」

なんてセリフも出てきて、笑ってしまいました。

ちなみに「あやしい探検隊」シリーズは現在も続いていて、最新作は『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』(何作目なのかは不詳)というタイトルです。
そのうち時間ができたら、読んでみたい気もします。



2017年10月31日

韓国の雪岳山に行ってきました。

今月の21日から24日までの4日間で、韓国に行ってきました。
韓国は8年ぶり3回目。
以前はいずれもソウル近郊にそびえる北漢山の岩峰・仁寿峰でのクライミングが目的でしたが、今回は韓国北東部束草市の背後にそびえる、雪岳山を登ってきました。

これは雪岳山の登山口間近の展望スポットである、飛仙台から見た岩峰。
雪岳山の一帯にはこのような岩肌があちこちに広がっていて、日本とはまったく異なる景観で楽しめます。

本当は岩稜コースである、恐竜稜線を歩く予定だったのですが、このとき日本を通過中だった台風21号の影響が雪岳山にも及び、非常に風の強い状況に。。
恐竜稜線は取り付きまで行って断念し、急いで引き返して風雨の影響はほとんど受けない千仏洞渓谷のコースから山頂をピストンしました。
晴れると北朝鮮の山まで見えるという雪岳山最高地点の大青峰頂上ですが、ご覧のようにガスがかかって展望は皆無でした。。。

それでも千仏洞渓谷も日本にはないであろう見事な絶景が広がって、紅葉もきれいで楽しく歩くことができました!

焼肉を中心とした韓国料理も満喫!
非常に美味しかったのですが、4日目には辛いものを胃に入れるのが、少々苦しくなってきてしまいました。。

◆    ◆    ◆

帰国後は、雑誌記事の校了処理や、風の旅行社の来年上半期のプランの打ち合わせ。
さらに週刊ヤマケイの連載原稿の執筆や、細かな事務処理などを続けていましたが、ここでちょっと一段落。
明日はまた風の登山教室があってバタバタするのですが、今日の午後は少しだけ気分転換で散歩などしたいと思っています。

2017年10月18日

「登山者のブックシェルフ」第1回目の補足。

3月で連載終了した「山岳遭難防止術」に引き続いて、今月からまた『週刊ヤマケイ』で連載を始めました。
タイトルは「登山者のブックシェルフ」。
私が読んだ山の本の中から、読んで面白いと感じたものや、自分が登山をする上で影響を受けたものを選び出して紹介する、といった内容です。
第1回目は、以下のリンク先から読むことができます。

▼「登山者のブックシェルフ」第1回目が掲載されている週刊ヤマケイ

週刊ヤマケイ2017年10月5日配信通巻264号

こちらに書いてある通り、今回は私が本格的な登山の入り口に立ったときに、その登山に同行した杉浦くんという友人から勧められて読んだ5冊の本を紹介しました。
ただし文字数の関係もあってあまり自分の感想を書くことができなかったので、以下に補足したいと思います。
なお本の表紙画像は、すべてAmazonへのリンクとなっています。

『山男たちの死に方――雪煙の彼方に何があるか』

ノンフィクション作家の山際淳司氏が書いた、読みやすい本です。
この本が出版された、1983年以前のアルピニズムというか、先鋭的登山の概要をつかむには良い内容だと思います。
ただしテーマは、タイトル通り山での死。
まえがきで引用されているジャン・コストというクライマー(ちなみにこの人も若いうちに山で死んでいます)の言葉をここにも引用します。
どう考えても山における死はひとつの特権なのだ。それは無駄な死ではない。最も力強い物象の真只中で、全力をつくして闘っているときに、生命を失う事は、死に甲斐のある事なのである。
まさにこの言葉が、この本の内容を一言で言い表していると言えるでしょう。
ただ、少々山での死を美化し過ぎのように感じないでもありません。
なおこの本には、以下の4人(森田勝氏、松田弘也氏、小西政継氏、加藤保男氏)ともが登場しており、これから山の本を読んでみようという方の最初の1冊には良いと思います。

『狼は帰らず――アルピニスト・森田 勝の生と死』

ノンフィクション作家の佐瀬稔氏が書いた本で、こちらも読みやすく仕上がっています。
登山界で“一匹狼”と称された森田勝氏の、力強い登山への取り組みを追った名著です。
この人も最後は、ヨーロッパアルプスのグランドジョラス北壁で墜死するのですが、死そのものよりも、生き方を中心に取り上げられていて、非常に共感できる内容です。
この森田氏は、山に登る時間を作るために次々と職を変えているのですが、仕事よりも山を優先するそういった姿勢に影響を受けて、私も30代前半まではかなり職業は転々としたものです。
それでも私は登山に対する取り組みは甘くて、大したクライマーにはなれなかったのですが。。

『ミニヤコンカ奇跡の生還』

1982年の千葉県の市川山岳会による中国のミニヤコンカ山の遠征隊で、アタック隊員だった松田宏也氏の手記。
とは言いつつも、別のライターが手を加えているので純粋な松田氏の著書ではなく、少々過剰な状況描写になっています。
それでも内容は強烈で、登頂を断念して下山するものの遭難状態に陥ってしまい、食料も燃料もないなか、幻覚を見ながらも奇跡的に生還するという壮絶さ。
特に下山中に、雪稜の上に赤い鳥居(日本の神社にあるやつです)の姿が現れる場面があるのですが、極限状態に陥るとそういうものまでもが見えてしまうのかと、読んでいてゾッとしました。

『グランドジョラス北壁』

1980年前後、日本の先鋭登山を牽引していたに違いない、山学同志会の小西政継氏。
その小西氏が1970年12月にヨーロッパアルプスのグランドジョラス北壁を登った際の手記です。
このときは途中で大寒波につかまって、メンバー6人のうちの4人が凍傷を負い、全部で27本の指を切断することになったという、やはり恐ろしい結末です。
個人的にはこういった難易度の高いルートに6人という大人数が連なって登ったのが良くなかったのではないか…と思うのですが(通常はこういったルートは2人か3人で登るものです)、何かそうしなければいけない理由があったのでしょうか?
なおこの本は専門のライターではなく、小西氏自身が書いたものです。
けれども小西氏は非常に文章が上手な方であり、とても読みやすく仕上がっています。

『雪煙をめざして』

存命時には芸能人に匹敵するくらい、人々から大きな注目を集めていたという加藤保男氏の著書。
爽やかな内容で文体は素直ながらも、ちょっと書き慣れていないのかな?という印象も受けます。
それでもヨーロッパアルプスやヒマラヤに精力的に通い続ける、その内容には驚きを感じました。
この方が亡くなったのは、1982年の12月。
冬のエベレストに登頂し、そのまま下山しなかったのです。
そのことはニュースでも大きく取り上げられていたみたいですが、当時高校生だった私はまだ登山にはまったく興味がなくて、そのニュースを耳にした記憶はありません。。

『岳人列伝』

上記5冊の本を貸してくれた杉浦くんからは、実はもう1冊、本を借りていました。
それがこの『岳人列伝』、少年サンデーで不定期連載していたマンガをまとめたものです。
マンガなのでつい割愛してしまいましたが、文字数に限りがなければこれもぜひ紹介したい本でした。
ただしやはりテーマはクライマーの死。
いや、死ぬことが解っていても登らなければいけないと感じるクライマーの業、と言ったほうが正しいのかも?
なかなか心に迫ってくる内容ではありますが、この本の登場人物みたいな気持ちで山に向かったら、早死にするのは間違いないでしょう。
フィクションとして読む分には、とても楽しめると思います!

「登山者のブックシェルフ」、第2回目は明日配信される『週刊ヤマケイ』に掲載されます。
こんどは上記6冊とはまったく傾向の違う本を紹介しますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

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