2017年8月14日

不帰ノ嶮と神津島に行ってきました。

先月末から今月初めにかけては、悪天候の影響で個人ガイドのお仕事がキャンセルになって少し時間に余裕があったのですが、それ以降はまたあちこちに出掛けています。

まず8月5日から7日の3日間は、私が企画したガイドプランで北アルプスの不帰ノ嶮に行ってきました。
初日は八方尾根を登って唐松岳頂上山荘に泊まり、不帰ノ嶮を通過したのは2日目。
核心部は、この不帰2峰北峰からの下りです。
出だしはけっこうな高度感があるものの、本当に難しい部分は短いので、集中力を高めていけば通過はしやすいキレットだと言えるでしょう。

不帰ノ嶮通過後は、補修作業中の天狗山荘前を過ぎて白馬鑓温泉に下降。
翌日は台風5号が迫る中、猿倉へと下山しました。
今回もアシスタントは山岳ライターの小林千穂さん。
ばったり出会った山岳ライターの大先輩・打田鍈一とツーショットを撮りました!

なおこの日は結局、台風5号による激しい線状降水帯が大月に発生し、乗っていた特急かいじが塩山で動かなくなって、私は帰宅できないことに。。
JR職員の勧めで甲府まで戻ったものの、東京に戻れない乗客が溢れかえって大混雑!
やむを得ず再度塩山に向かい、駅から歩いて10分の親切な塩山温泉の旅館に格安で泊めていただいて、翌日早朝の電車で帰宅しました。

続けて8月9日から11日の3日間は、伊豆諸島神津島の天上山に行ってきました。
11月に実施予定の、風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅の下見でした。
神津島最高峰の、天上山山頂で写した写真。
天上山の山頂部は台地状になっていて、40もの溶岩ドームがポコポコと突き出ている、迷路のような地形。
そこを神津島村役場が配布しているパンフレットの、「山頂完全周遊コース」というのをたどりながら歩きました。

神津島は2泊3日だったのですが、天上山に登ったのは真ん中の10日のみ。
島に着いた9日は千両池、島を離れる11日は赤崎遊歩道というところで、それぞれシュノーケリングを楽しみました。
私はシュノーケリングは大好きなのですが、今回は2009年に島根半島でやって以来の8年ぶり。
懐かしく感じると同時に、非常に楽しむことができました!

ところで今月は、おととい12日が雑誌『山と渓谷』の発売日。
今回はP122からの海外記事「神々の山と碧い湖。「ヒマラヤの楽園」を訪ねる」に、私の撮影した写真が掲載されています。
これは今年の3月末から4月上旬にかけて出向いてきた、ネパールのマナスル山群西面のトレッキングで写したもので、文章は同行した山岳ライターの小林千穂さんが書いています。
写真を撮影した湖は、ネパールのトレッキングコースの中でも秘境と呼べる一角にあり、全世界で見てもメディアに取り上げられるのは、これが初めてと思われます。
本当に絶景を見ることができる、素晴らしい場所です。
ぜひお買い求めのうえ、ご覧になってみてくださいね!

◆    ◆    ◆

さてこの後明日からは、自分の企画したガイドプランで北アルプスの大キレットへ。
梅雨明け直後からの天候不順な状況が現在も継続しているので、無理のないよう気をつけて行ってきます。

大キレットからは18日に帰宅し、翌日19日からは風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅で槍ヶ岳に向かいます。

両方とも上高地起点なので、帰らないほうが良いのでは??とも言われるのですが、私はガイドの仕事以外に山岳ライターとしての仕事もあって、その業務の都合上どうしても帰宅しなければいけないのです。。
明日も松本へ向かう特急あずさの車中では、一生懸命に原稿書きながら向かいます!

その後来月の9月6日には、上記の山と渓谷で紹介したマナスル山群西面のトレッキングで写した写真のスライドショーを、中野の風の旅行社の会議室で行います。
ページの限られる誌面には載せられなかった、絶景の写真をもっとたくさん紹介しますので、興味のある方はぜひご参加くださいね。
午後と夜の2回実施する予定です!

▼スライドショーの詳細とお申し込みはこちらから

登山ガイド 木元康晴さんが語る ネパール・マナスルトレッキングの魅力

2017年8月3日

『週刊ヤマケイ』2017年7月31日 特別号 Part2。

もう3日も経ってしまいましたが今週の月曜日に、『週刊ヤマケイ』の特別号 Part2が配信されました。

この号は、遭難体験や遭難しそうになった体験についての読者アンケートの結果に対して、私が解説をするといった内容になっています。
キャッチフレーズ的な遭難防止法ではなく、より具体的な実際の登山に即した内容で解説していますので、きっと皆さんのお役に立つかと思います。
以下のリンク先から読むことができるので、ぜひご覧になってみてくださいね!

●『週刊ヤマケイ』特別号 Part2へのリンク

週刊ヤマケイ2017年7月31日配信特別号

表紙モデルは雑誌記事作成やガイド登山で一緒に仕事をすることが多い、山岳ライターの小林千穂さん。
撮影したのは私です!

なお5月26日に配信された特別号 Part1のほうも、引き続き閲覧可能です。

この号は「遭難しやすい人、危ない人」、そして「遭難予備軍にならないために」というタイトルで、短いコラムを私が執筆しています。
こちらもぜひ、以下のリンク先から読んでみてください。

●『週刊ヤマケイ』特別号 Part1へのリンク

週刊ヤマケイ2017年5月26日配信特別号

2017年8月2日

山にもたくさんいるヤマカガシ。

先日、7月29日に兵庫県の小学生がヤマカガシというヘビに噛まれ、一時意識不明になったというニュースがありました。

ヤマカガシは私が子どもの頃に住んだ秋田の家の近くにも、たくさんいました。
性格は臆病で、人を見るとすぐに逃げていきます。
したがって通常は、人を噛むことはまずないと思います。

ただし不意に踏みつけたりした場合などは、例外的に齧られることもないとは言えません。

噛まれた場合も、刺さったのが前歯だけであれば、特に何事もなく済むそうです。
(私は噛まれたことはありません。。)
しかし滅多にないそうですが、深く噛まれて奥歯が刺さると、その奥歯にある毒が注入されてしまいます。。

この小学生はヤマカガシを捕まえたことにより噛まれたそうで、奥歯が刺さってしまったのでしょう。

ヤマカガシの奥歯の毒の強さは、マムシ以上とのこと。
国内ではこれまでに、ヤマカガシに噛まれたことによる死亡例が4件あるそうです。

ヤマカガシはカエルなどを好み、田んぼなどの比較的水辺に近いところにいることが多いヘビです。
しかし、山にもたくさんいます。
いったい何を食べているのかわかりませんが、沢から離れた標高の高い稜線にいることも。
登山者も、十分に注意しなければいけない毒ヘビだと言えるでしょう。

ところでヤマカガシは、普通はオレンジと緑が入り混じった体色に黒の斑点が連なり、顔の下は黄色っぽくてひと目で解りやすいヘビです。
ただし個体差や地域差が大きなヘビでもあります。

実は私はヘビは大嫌いなのですが、何かの参考になればと思い見かけた時には気持ち悪いのを我慢して、様々な色のヤマカガシの写真を撮ってきました。
少しでもヘビの被害を防ぐ手助けになればと思い、それらを以下に載せますので、興味のある方は「続きを読む」をクリックしてご覧になってみてください。
(ヘビ嫌いの人はクリックしないほうがいいと思います!)

これは今住んでいる、東京都の国分寺にある蛇塚。
国分寺でヘビを見かけることはもうありませんが、武蔵野の林が残っていたひと昔前には、たくさんのヘビがいたのかもしれません。。

2017年7月30日

1週間前に登った富士山・プリンスルート。

1週間前となりますが、7月22日~23日の2日間、風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」のガイドとして富士山を登りに行ってきました。

登ったコースはプリンスルート。
2008年に皇太子殿下が富士登山をされた際に、ご利用になったコースです。

コースの詳細は、富士宮口新五合目(富士山表口五合目)から登山スタートし、六合目まで登って宝永遊歩道へ。
第一火口から宝永山方面に登り返し、走り六合を横切って御殿場口六合目に移動。
あとは普通に御殿場口登山道を登り、大砂走りから御殿場口新五合目に下山します。

ということで、我々も集合後にジャンボタクシーに乗って富士宮口新五合目へ。
そこでお昼ごはんを食べてから、登山スタートしました。

宝永第一火口の通過時にはガスが濃くて展望はなかったのですが、登り返した地点となる馬ノ背からは、ダイナミックな宝永山を見渡すことができました。
しかしその後は雨に降られてしまい、レインウェアを着用して大急ぎで宿泊先である砂走館へ。

砂走館の夕食は、富士山の山小屋では定番のカレーライス。
とても美味しくおかわり自由です。
同行した若い女性のお客様は、3杯も食べていました!

翌朝は0時起床、0時45分出発。
真っ暗な中を歩いて、約3時間で御殿場口頂上に到着。
そのまま剣ヶ峰に向かい、頂上で御来光を見ることができました。

御来光のあとは、お鉢巡りへ。
これは吉田口頂上の背後にある久須志岳から見た、剣ヶ峰の姿です。

その後は砂走館まで戻って朝ごはん。
さらに大砂走りを下って、砂走館から1時間40分という短時間で下山することができました。

このプリンスルートの特徴は、①頂上に着くまでは富士山とは思えないくらい空いている、②宝永山の景観を見ることができる、③山小屋が親切で快適、④大砂走りの下りが爽快!と良いことだらけ。
ただし富士宮口の六合目から一旦下って登り返すことになるため、吉田口登山道や富士宮口登山道に比べると体力は必要です。
また御殿場口登山道の一帯には山小屋が少ないので、多少不便です。
特にお手洗いの数が限られるので、トイレの近い人には向かないと言えるでしょう。

それでも宝永山と大砂走りという、富士山の見どころ2つをじっくり堪能できます。
以前に富士山に登ったことがあるという人にこそ、ぜひ登ってみていただきたいお勧めのコースです。

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ところで今年の梅雨明けは7月19日頃だったとの発表があったのですが、以降の天気はあまりすっきりせず、曇りや雨の日が続いています。
私は当初の予定では、今日から剱岳に向かう予定だったのですが、あまり良いとは言えない予報からお客様と相談した上で中止を決定。
しばらくは遠出しての登山はありません。
しかしちょうどそのタイミングで原稿執筆の依頼が入ったので、このあとの数日は概ね家にこもって原稿書きをします。

●参考書籍(Amazonへのリンク)

2017年7月24日

7月11日から19日の間に登った山。

家にいる時間が少なくて、相変わらず更新が途切れ気味ですみません。。
今月11日から19日までの間に登ったの写真を、まとめてアップします。

11日から12日にかけての2日間は、個人ガイドで八ヶ岳へ。
以前、トムラウシ山にご一緒したお客様からのご依頼でした。
コースは観音平から入山し、権現岳を経て赤岳まで縦走するコースでした。
これはギボシの岩場を登っているところ。

このコースの核心部は、キレットを通過した後の赤岳方面に向けての岩場の登り。
左の写真は先行の方の後ろ姿ですが、なかなかの高度感です。
今回はガスが濃くて、赤岳山頂からの展望はなかったのですが、あちこちで高山植物がきれいな花を咲かせていて楽しめました。

15日は、風の登山教室で秩父御嶽山へ。
これは秩父御嶽山の頂上です。
登山教室の今回のテーマは、最近登山の体力度を示す指標として活用されてきている「コース定数」について。
コース定数「20」の秩父御嶽山で、この定数で示される体力度の度合いを体感してみるほか、定数に体重プラス装備の重さをかけることで割り出される、要補給のカロリー量と水分量がどの程度かも調べてみました。

秩父御嶽山はヤセ尾根もあり、形も良くて、普通に登山の対象としてもとても面白い山でした。

2016年7月15日 秩父御嶽山 - Spherical Image - RICOH THETA

秩父御嶽山頂上で写した、360度全天球写真です。

16日は私が企画したガイドプランで丹沢のマスキ嵐沢へ。
マスキ嵐沢はこのような登りやすいナメ滝が連続する、初級者向けの沢登りコースです。

ナメ滝のうち、高さのない小さなものは各自が三点支持で慎重に登り、また高度感のあるものはロープで確保しつつ安全に配慮して登りました。

19日は秋に企画したいと考えているガイドプランの下見で、愛鷹連峰の越前岳へ。
これは割石峠の一段上にある、天狗の畑という展望地の様子。
遠くには海岸線が見えていました。

コースは大沢登山道から割石峠に登り、呼子岳を経て越前岳に登頂。
本来はここではど~んと富士山が見えるそうですが、今回は雲に隠れていました。。
下山は富士見峠まで縦走し、山神社へと向かいました。

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上記のほかに、22日から23日にかけては風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」で富士山にも登っているのですが、そちらはまたあとで写真を載せたいと思います。