2013年10月13日

三ノ沢から大山最高点である剣ヶ峰へ。

中国地方最高峰の大山(だいせん・1729m)は、山稜部の崩落が激しい山であり、その最高点である剣ヶ峰(けんがみね・1729m)に至る整備された登山道は現在は存在せず、2番目に高い弥山(みせん・1709.4m)を頂上として取り扱うことが一般的になっています。

それでも剣ヶ峰に至るルートは、一応は(北壁を除いて)以下の4本存在し、それぞれ健脚者・篤志家の皆さんには歩かれているのが現状です。
1.弥山からの縦走路
2.ユートピアから天狗ヶ峰を経由するコース
3.槍尾根
4.三ノ沢
上記のうち、弥山からの縦走路は最も崩落の激しい箇所であり、鳥取県警や大山遭難防止協会では「通行禁止」として、立ち入らないことを非常に強くお願いしているコースです。

ユートピアから天狗ヶ峰を経由するコースは、私も何度か歩いたことがある(大山自然歴史館の植物調査のため)のですが、天狗ヶ峰直下の尾根全体がボロボロと崩れており、危険なためできれば二度と立ち入りたくありません。
(参考:伯耆大山・宝珠尾根から砂滑り。

槍尾根も3年前に様子を見に行ったのですが、その時点でも崩落が激しかったものが、現在はさらに崩落が進んでいるとのことであり、やはり立ち入るべきではないでしょう。
(参考:危険な槍尾根。

この3ルートとも通過する方は散見しますが、私はもう、行きたくないというのが正直なところ。
岩であれば多少の困難があっても技術で解決できますが、このような崩れた岩屑と砂の急斜面というのは、運に左右される部分が大きく、あまり好みではないのです。。

それでもこのたび少し考えがあって、剣ヶ峰に立ちたいと考え、残ったもう一つのルートである三ノ沢へ行ってみることにしました。

三ノ沢は6年前の11月に登ったことがあるのですが、その時の記憶では比較的危険箇所も少なく、登山道整備はされていなくても安定しているルートだったような印象が残っているのです。
(参考:紅葉の三ノ沢。

ということで宿泊している米子駅前から、同行者の車に乗せてもらって三ノ沢を目指します。
途中の山陰道からは、大きな笠雲のかかった大山の姿を望むことができました。
三ノ沢の入口は、大山の環状道路の文殊堂が目印。
すぐ下に10台くらいの駐車スペースもあります。

環状道路の三ノ沢横断点からは、右岸の工事車両道路へ。
入ってすぐの床固工事を行なっている箇所は、左手のヤブから巻くように、臨時の登山道が設定されていました。

その先しばらくは、連続する堰堤を左岸からまとめて高巻き。
そして最後の大堰堤のみ、フィックスループを使って右岸より小さく巻きます。

堰堤地帯を抜けると、いよいよ傾斜の強い上部へ。
しかし三ノ沢そのものは崩れた土砂に埋まった落石の通り道であり、この先ルートは右手に大きく斜上。

途中の不安定な浮石の斜面を横断すると、あとはこのような踏み跡をどんどん登っていきます。

やがて稜線の少し下で、槍尾根の旧登山道(すでに登山道から除外されて久しい踏み跡)に合流。
これを左に向かいます。

頭上には威圧的な様相の、槍ヶ峰の南峰がそびえ立っています。

これはその槍ヶ峰南峰頂上での、今回のメンバーの集合写真。
皆、鳥取県山岳協会岳獅会に所属しています。

さてここまで、頂上付近は雲に覆われていたのですが、次第にその雲も流れて消えていって、見通しが良くなってきました。
この写真左上の、少し尖ったピークが目指す剣ヶ峰です。

今回たどった三ノ沢のコースでは、槍ヶ峰から天狗ヶ峰の間の左右が切れ落ちており、最も危険に感じられる区間かもしれません。
しかしそれでも足を置く尾根そのものはしっかりしており、風などがなければそれほど苦労せずに通過できるでしょう。

天狗ヶ峰から剣ヶ峰の間のヤセ尾根も、南壁側は絶壁になって切れ落ちています。
できるだけ低潅木の生える、北壁側を歩くようにして通過します。

たどり着いた、剣ヶ峰の頂上。
遭難碑も兼ねた、大振りの台形状の標柱が立てられています。


下山時の様子は、動画に撮ってみました。
4分40秒と少々長いものですが、ご覧になってみてください。

下山時に一番大変なのは、槍尾根上部に当たるヤセ尾根よりも、下のほうのガレ場かもしれません。
傾斜が強く、上宝珠からの砂滑りを小さくしたような雰囲気のガレ斜面です。

無事に大堰堤の上まで戻り、振り返って見上げた三ノ沢。
正式な登山道ではありませんが、ここならば決して通過も無理ではない、ハイグレードハイキングの範疇に収まるルートです。
ただし落石などの危険性も少なくはなく、大勢での通過は避けるべきでしょう。

とりあえず久し振りに歩いてみて、コースの状況が良く解って納得をしました。

ところでここから、文殊堂まで下山しても時間はまだ正午前。
そういえばこの日は、大山寺において『とっとりバーガーフェスタ2013』が開催されています。

メンバー全員の意見が一致したので、このまま大山寺に移動し、バーガーフェスタに参加してハンバーガーを食べることにしたのでした。

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