2013年11月6日

房総の秘峰・元清澄山。

以前から気になっていた房総半島の、清澄山(きよすみやま・365m)へ行ってきました。

この山は、私の愛読書である『山の自然学』という本の、「特異な地形が生み出す植物群」という項目に、妙義山(みょうぎさん・1104m)と並ぶ険しい侵食地形の山として取り上げられている山なのです。

清澄山は、日蓮宗のお寺である清澄寺の境内の裏山が最高峰。
そしてそこから北西に尾根を伝った、元清澄山(もときよすみやま・344.2m)の一帯も含む、まとまった大きな山塊です。

その清澄山と元清澄山の間の稜線は東京大学清澄演習林となっていて、半分以上が一般車は進入できない林道(歩行は問題なし)。

今回はどうしようか?と考えたのですが、清澄山と元清澄山、それぞれを単独で登ってみることにしました。

車で房総半島に入って南下し、まずは清澄寺へ。
この地方を代表する古刹であり、立派な山門です。

ところが境内に入って裏山(清澄山)を目指すと…この秋に猛威を振るった台風の影響で、大きな木が倒れ道を塞いだということで、最高地点は立入禁止になっていました。。
残念。。。

それでもここは、見所の多いお寺です。

写真左は、鴨川市指定天然記念物「清澄の大クス」。
いっぽう右は、樹齢1000年を超えている可能性があることから「千年スギ」の異名を持つ、「清澄の大スギ」。

他にも巨木はあちこちにありました。

そして境内の南東端には、巨大な仏舎利塔が。
まるでネパールのボダナートのストゥーパを思わせるような、立派なものでした。

この後は東京大学清澄演習林を通る林道の様子を見てから、車で一旦鴨川市街へ移動。
昼食をとることにしました。

お昼ご飯を食べたのは、この「家紋」というお店。
おすすめ昼食(¥980)はボリュームもたっぷりで、とても美味しくいただきました。

さてさらに車で保台ダムまで移動。
あらためて登山スタートです。

これは林道終点から、背の低い堰堤のある川の渡渉をしているところ。

元清澄山は標高が低いですが、アップダウンが多くてくたびれる登山道です。

それでも様々な種類の樹木が生えており、気を紛らわしながら興味深く歩いていきます。

また、こんなヤセ尾根も。

岩場はないので妙義山とはまた一風異なっていますが、確かに険しい地形です。
同様の地形でいえば、静岡県の沼津アルプスや、島根県の出雲北山が同様の雰囲気だと思いました。

最後はかなりの急斜面を登って、元清澄山の頂上へ。
展望はあまりありませんでしたが、秘峰とも呼べるような、落ち着いた雰囲気の良い頂上でした。

下山は往路を引き返しました。
途中にはこのような急斜面の登り返しもあって、一気に下山とはいきませんでしたが、それでも余裕を持って暗くなる前に保台ダムへと戻りました。

ところで今回、山中で目についたきのこと花がありました。

まず左がアミタケ。
松の木の根本に生える、食用のきのこです。
色・形や生え方が特徴的であり、間違えることのあまりない、比較的確実なきのこ。

そして右が、ナンバンギセル、だと思います。
ススキにつく寄生植物です。
ナンバンギセルはもっと暑い時期に咲くと思うのですが、ここではもう11月だというのにまだ花が残っていました。

さすが房総は温かい土地だと、あらためて思いました。

▼参考書籍
 
左は定番のガイドブック。

そして右が私の愛読書です。
著者の小泉武栄さんが執筆される本はどれも、解りやすく山岳の地形と植物について解説されているので、とても重宝します。

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