2013年11月7日

『ウェアラブル』の衝撃?

山とは関係なさそうな、でもちょっとは関係しているであろうことを学びに行ってきました。

サポタントという人材派遣会社が主催する、「スマホ、タブレットを超える『ウェアラブル』の衝撃」というIT最先端セミナー(!)を受講したのです。

講師は作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さん。
私は今年6月のトーク&サイン会にも出向いており、ご本人の前に行くのはこれで2回目です。

さて今回のテーマである“ウェアラブル”とは、ウェアラブルコンピュータを示しています。
簡単に言えば、メガネや腕時計みたいな形で、体に装着して持ち歩くコンピュータのこと。

想像するに、それらにGPS内蔵は必須条件のように思われ、使いようによっては登山にも活用できるのではないか?
そういう風に考えて、今回のセミナーを受講してみることにしたのです。

結論としてウェアラブルが普及するには、以下の3つの要素が必要だということでした。
1.ウェアラブルに適した新しいUXが出現すること
2.センサにより身体や物理空間がネットに接続されること
3.コンテキストに沿ったフィードバックがあること

以下、少々勘違いがあるかも?しれませんが、私なりに内容をまとめてみました。

UXというのはUser Experience、日本語で言うとユーザー体験のこと。
その機器の操作感が、感動を覚えるような体験であるのか、という考えです。
iPhoneやiPadなどの操作感は、驚きを持って迎え入れられた訳ですが、そういうもの、それ以上のものがウェアラブルにも求められるというのはその通りだと思います。

またアナログなものをネットにつなぐには、センサで計測してデータ化するしかないということ。
そうするとウェアラブルというものは、GPSを内蔵して位置情報を収集するだけでなく、気温、湿度といった外部のさまざまな環境情報を収集。
さらには心拍数や血圧など、利用者の体を計測、データ化し、ネットに送って情報処理していくことが求められるのでしょう。
(ついでに高山病の度合を知る目安となる血中酸素飽和度、SPO2も図ってくれたら、かなり便利でしょう!)

さらにウェアラブルとのやり取りは、ジェスチャーが中心になるとのこと。
従って細かな文字入力などはできず、簡単な指示を与えるのみ。
センサによって収集された情報は、コンテキスト(適正な文脈)に沿って自動的に利用者にフィードバックされる、プッシュ型のサービスが中心になるのだそうです。

なるほど。
私はウェアラブルというのが今ひとつ解っておらず、ハンディGPS(ガーミンなど)の高機能版くらいのイメージしかなかったのですが、むしろそういった“フィードバックされるサービス”のほうが重要なのでしょう。

パソコンは、何かを作ることに適したクリエイティブデバイス。
スマートフォンやタブレットは、様々な情報を見ることに適したメディアデバイス。
そしてウェアラブルというのは、利用する人を支援するコンテキストデバイス。

現在でもハンディGPSやスマートフォンを登山の手助けにしている人は多いわけですが(私も頼り過ぎない範囲で活用しています)、使いやすいウェアラブルが現れれば、それら以上に登山の手助けになる良いアイテムになるのかもしれません。

またランナーを中心としたアスリート系の人たちは、すでに運動量を計測し、それをトレーニングに活かすような考えでウェアラブルコンピュータに近いデバイスを既に活用しています。

今後の状況を見つつ、期待していきたいと思います!

なお、普及が一気に進むにはキラーアプリが現れるかどうかにかかっているとのこと。
また電池の持ちや本体の耐久性など、ハード面での課題もまだまだ多いようです。
それらを考えると「衝撃」と呼べるほどの本格的な普及は、もうしばらく先になりそうな感じでした。

▼現在の、ウェアラブルコンピュータに近いデバイス




サムスンの、Android搭載腕時計型スマートウォッチ「Galaxy Gear」。
基本的にスマートフォンの情報を流すだけであり、本格的なウェアラブルコンピュータとは言えないようです。






ナイキのリストバンド型の活動量計「Nike+ FuelBand」。
ウェアラブルコンピュータではないのですが、目指すべき方向性とかなり近いもののようです。
運動量を計測し、あらかじめ設定した目標に達成したかどうかを教えてくれるのだとか。
アスリートの皆さんには、支持されています。
私も使ってみようかな?

腕時計型心拍計「MIO Alpha」。
センサーを使って利用者の生体ログをとり、そのデータをスマートフォンを介してクラウドに保存し、ソーシャルメディアで共有するという、「今どきの万歩計」。
これも面白そうです!





「FuelBand」や「MIO Alpha」は面白そうですが、やはり耐久性、および防水性がもっともっと向上しないと、登山には使えないでしょうね。

なおウェアラブルコンピュータの本命である、アップルの「i-watch」、およびGoogleの「Google Glass」とも、発売間近のようです。
まあ使い勝手の良いものであれば、登山用ということではなくても、活用したいと思います。

▼佐々木俊尚さんの主な著書
   
いずれも示唆に富んでいる著書ですが、歴史の流れを見直すところから、テクノロジーの進化による人間のあり方を考える『レイヤー化する世界』は特に良い本です。
ITに興味はないという方にも、ご一読を強くお勧めします!

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