2013年3月29日

谷川岳一ノ倉沢を望む白毛門へ。

上越線の土合駅から赤沢山(あかざわやま・1328.1m)を経て丸山越まで歩いた翌朝は、6時ちょうどに出発。
春分の日も過ぎて日が昇るのが早くなり、6時では周囲はすっかり明るくなっていました。

丸山越を出発。
この先で足がズボズボ潜るようになり、ワカンを着用して進みました。

2013年3月28日

上越の明るい雪尾根を歩く。

上越線の土合駅でステーションビバークをした翌朝、朝6時に出発をして、まず赤沢山(あかざわやま・1328.1m)を目指しました。
赤沢山と言っても、それはどこ?と思う方もいるかもしれません。
登山道のない山であり、土合駅の真後ろに立つ、どちらかと言えば篤志家向けの山です。
登り口は踏切を渡った先、白毛門(しらがもん・1720m)への登山道が始まる、駐車場の辺り。
道標などは一切なく、現地の地形と地形図とを付け合わせながら、登りやすそうな浅い沢筋を登りつめて行きます。

沢筋を上端まで登り切り、尾根に移ってなおも登ります。
しかし尾根の右手には不安定な雪庇が引っかかっているため、左側の樹林に入って、藪をこぎながら進みました。

2013年3月27日

日本一のモグラ駅 ― 上越線の土合駅へ。

谷川連峰の残雪の尾根を歩きに行こうと、思いたちました。
そして出発は前夜発とし、久し振りに土合駅でステーションビバークすることにしました。
土合駅は上越線の群馬-新潟県境のすぐ手前、群馬県側にある無人駅です。
この一角は上下線が離れていて、下り線は全長13.5kmもある、新清水トンネルの中に設置されています。
もちろん乗り降りするホームもトンネル内にあって、そのことから「日本一のモグラ駅」という愛称が付けられているのです。

水上発の普通列車最終の長岡行きに乗り込んで、土合駅で下車。
ホームだけ見ればさびれた地下鉄駅と同じようなものですが、この駅は地上に出るまでに、長い長~いトンネルを歩かなければいけないのです。

2013年3月26日

“ユガテ”は“湯ヶ手”・奥武蔵の美しい里山歩き。

少し考えるところがあって、埼玉県の奥武蔵にハイキングに出掛けてきました。

今回のコースは、西武池袋線の高麗駅を起点に日和田山(ひわだやま・305m)、物見山(ものみやま・375m)と歩き、“ユガテ”と呼ばれる山上集落を経て、やはり西武池袋線の東吾野駅駅に下山するもの。
高麗駅前から回り込むようにして線路を渡ると、遠くにこれから登る日和田山の姿を望むことができました。
桜の花も咲いて、良い雰囲気です。

2013年3月23日

迷った挙句、鹿島槍ヶ岳東尾根は断念。

北アルプスの鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ・2889.1m)東尾根を目指す登山の2日目、いよいよ核心部に突入です。

これは雪洞を出て出発をしたところ。
まあ何だかんだ言っても雪洞はそれなりに快適で、湿っぽかったにも関わらず、ぐっすりと眠ることができました。

2013年3月22日

忘れ物をして雪洞に泊まる。

あー、やってしまいました…。
何かというと、忘れ物です。
テントの、ポールを忘れてしまったのです…。

今回の計画は、北アルプスの鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ・2889.1m)東尾根。
特急あずさで信濃大町駅に行き、そこからタクシーで車止めのゲート前まで入り、背負っていく装備を分担する時になって、テントのポールを持ってきていないことに気付いたのです。
「どうしよう…?」
とパートナーに言うと、少し考えて、
「…雪洞を掘りましょう」
との返事。
まあ、確かにこのような場合はそれが一番確実かも?
一長一短のある雪洞ですが、たまには良いかもしれないな…。

ということで、パートナーの冷たい視線を感じつつの出発となりました。

少し歩いた大谷原で、鹿島槍ヶ岳を遠くに見つつ、登山届けを提出。
後でこれが重要な意味を持つということには、この時は全く思いもよりませんでした。

2013年3月21日

ICI石井スポーツ原宿と品川富士。

NHK文化センター米子教室で実施している登山教室を、アシスタントとしてしばしば手伝ってくれている鳥取の山仲間が、仕事の用事で上京することになりました。
空いている時間は午前中のほんの数時間だったのですが、新しいトレッキングシューズを購入したいということだったので、交通の便の良いICI石井スポーツ原宿に連れていってあげることにしました。

ICI石井スポーツ原宿は、実は私も初めて訪れるお店。
本店のほうには親しい友人が働いていてよく行くので、あえて原宿に行く必要がなかったのでした。
お店はどこかなと思ってJR山手線の原宿駅を出ると…すぐ目の前でした。
こんな原宿の一等地に登山用品店があるだなんて、凄いことです。
もしかしたら何も知らない若者相手の、なんちゃって系のお店かも(失礼!)、とも思ったりもしたのですが、そんなことは全くない、とてもしっかりした本格的なお店です。
トレッキングシューズに詳しい店員の方にじっくり相談をして、スカルパミトスMF GTXを購入しました。
とても親切に相談に乗ってくれた、良い店員さんでした。

2013年3月19日

花粉飛ぶ弘法山公園で取材。

弘法山公園、というのをご存知でしょうか?
神奈川県の丹沢山地の南東山麓にある、弘法山(こうぼうやま・235m)が公園として整備されているものであり、桜の名所として知られています。
西隣りの権現山(ごんげんやま・243.5m)から道が続いており、ちょっとしたハイキング気分も楽しめるところ。
山名の由来はその名の通り、弘法大師(774~835)がこの山頂で修業したことから名付けられたとの伝承があるのだそうです。

実は私もこの山のことは全く知らなかったのですが、今回、ある取材のために訪れることになったのでした。

これは弘法山公園の駐車場にある案内板。
小田急線の秦野駅が最寄り駅になります。
今回は車で送っていただきましたが、歩いても1時間ちょっとで来ることができるようです。

2013年3月17日

呼吸を学ぶ ~高所順応研究会と三宝寺ヨガ~。

東京都山岳連盟による、高所順応研究会が実施されました。
今年で33回目。
私は1998年に実施された、第19回より海外委員として関わってきましたが、第25回から昨年の第32回までは資料作成のみであり、実際に会場へ出向くのは、2006年以来となる7年振り。
本当に久し振りのことです。

今回の高所順応研究会は、例年より時間を短縮し、午後のみの実施。
まず最初に竹花晃海外委員より、「高所順応の心構え ネパールでの実際」と題した基礎知識の講義をした後、いよいよドクターによるメインの講義へ。
今回の講師は、群馬大学大学院医学系研究科教授の斎藤繁先生。
この高所順応研究会でお話いただくのは2回目です。
テーマは、「基礎からわかる高山病 実例と対策」。
主に中学校~高校程度の物理学の知識をベースとしつつ、お話の内容は、以下のように進みました。

2013年3月16日

暑かった! 沼津アルプス。

マウンティンゴリラ登山学校のお仕事で、静岡県の沼津アルプスに行ってきました。

沼津アルプスは、全国に数多いご当地アルプスの一つ。
関東近辺では、神奈川県の鎌倉アルプスに次いで人気かもしれません。
その人気のポイントは、やはり要所々々で、富士山(ふじさん・3775.6m)の素晴らしい展望が得られることでしょうか?
南北に長いこの沼津アルプスは、南に向かう「南行」のほうが若干楽ではあるのですが、今回はやはり富士山を正面に見て進む「北行」で歩きました。
写真は多比口峠から少し東に進んだ場所から見た富士山。
宝永噴火口がぽっかりと口を開けた姿が特徴的です。

2013年3月15日

雑誌『山と渓谷』の2013年4月号。

現在店頭に並んでいる、雑誌『山と渓谷』の4月号に、まとまった記事を書いています。
まるで北アルプスのミニチュア 魅惑の和気アルプス」と題したもので、P170~175に渡る、全6ページの記事。
表紙にもタイトルを掲載していただきました。

和気アルプスは、6年に渡る山陰在住中に足繁く通った山域であり、クライミングも含めるとトータルで20回ほど登りに行っています。
この記事はそれら私の山行をまとめた集大成であると同時に、和気アルプスを整備する藤本正道さんにお目にかかって伺った、この山の特色をも記した力作、だと自分では思っています。
低山でありながら岩場の山である、和気アルプスはとても魅力ある面白い山域だと思いますので、ぜひこの記事をご覧になって、足を運んでみていただければと思います。

和気アルプス登山に際しては、以下のウェブサイトが詳細です。
上記藤本正道さんの手によるものです。


さらに今回はもう1件、全国各地のローカル低山をご紹介する「郷山めぐり」にも記事を書いています。
取り上げたのは、島根県の出雲北山最西端の高尾山(たかおさん・357.7m)。
頂上に点在する戦争遺跡と日本海の展望、さらに海岸線歩きを組み合わせて楽しむことのできる、とても面白い山です。
今回はコースガイドだけでなく、巻頭のトピックも書いておりますので、そちらも併せてご覧になってみてください!

▼Amazonへのリンク:
 今月号の表紙はテントと月の組み合わせが絶妙!

2013年3月14日

寒かった! 横手道。

NHK文化センター米子教室の「ゆっくり歩く登山教室」で、大山(だいせん・1729m)西側中腹をトラバースする、横手道を歩いてきました。
横手道とは、信仰の対象であった大山に参拝するための古道・大山道の一つです。
今回は大山寺から桝水原スキー場の上端まで歩いたのですが、本来は山陽側岡山県へ続く、長大な道であったものです。

今回の横手道は歩くコースは平坦なのですが、自然・文化系の見所が点在しています。
そこで特別講師として、鳥取県立大山自然歴史館に依頼をして、館長の谷田貝繁明氏に同行をお願いし、それらの見所について解説をしていただくことにしました。
しかし…天気は風強く、小雪も舞って大変に寒く、自然観察にはちょっと不向きな状況となってしまいました。

2013年3月12日

思ったよりも地味だった黒沢山。

岡山県の、東部中国山地の南山麓に位置する低山に行ってきました。
黒沢山(くろさわやま・659.0m)という山で、山頂やや下にある万福寺というお寺が、「日本三所の福地」「日本三大虚空蔵」として知られています。

今回の山行は、NHK文化センター米子教室の「ゆっくり歩く登山教室」5月実施分の下見。
この5月というのが微妙な季節です。
昨年、一昨年とも、冬の大雪の影響で中国地方の標高1000m以上では残雪のある山が多く、初心者の山歩きには不適な状態となっていたからです。
今年はそれを警戒して、標高が低めの、絶対に残雪はないであろう山を選んだのでした。

黒沢山の登山は、南側の昭和池が出発点となります。
写真中央が黒沢山の頂上、右下に少しだけ見える建物が、万福寺です。

2013年3月11日

和気あいあいと登った鎌倉寺山。

鳥取・島根のお客様をご案内して、広島市近郊の中国百名山の一座である、鎌倉寺山(かまくらじやま・610m)へ行ってきました。

今回はしばしばご一緒いただく皆さんに加え、インターネットよりお申し込みのあった、登山初心者というHさんも同行。
皆で和気あいあいと楽しく登山スタートです。

県道46号から牛岩集落に少し入った左手の駐車スペースに車を停めて、目立たない登山口から急登を進みます。

2013年3月10日

雪山訓練で考える。

鳥取県のほうで所属している山岳会・岳獅会の雪山訓練に参加してきました。
とは言っても、実施場所となっていた大山(だいせん・1729m)の登山口では異常なまでに気温が高く、雨…。
結局、登山口近くの山小屋に入って、基礎的な訓練を行うのみにとどまりました。

ハーネスに8の字結びでロープを結束中。
う~~ん、あんまり美しい結び目じゃないかも??
(失礼!)

2013年3月9日

楽しい穴場? 吉備高原の高滝山。

夜行バスで東京から鳥取県米子市へ移動して、その足ですぐに、NHK文化センター米子教室に向かいました。
つきイチ健康登山」を実施するためです。

行き先は岡山県南西部の、総社市と矢掛町との境に位置する高滝山(たかたきやま・506m)。
吉備高原と呼ばれる、標高300mから700mくらいの高原地帯にある低山、いわゆる里山です。
岡山の里山と言えば熊山(くまやま・507.8m)や鬼ノ城山(きのじょうやま・397m)が有名だし、最近では和気アルプスなども人気があります。
中国地方以外の土地に住んでいる人には、もしかしたらあまり魅力の感じられない山々かもしれませんが、私は大好きです。
何しろ冬でも明るくて暖か。
雪山ばかり登っているとへこたれそうになりますが、時折こういった暖かな山を歩くととても気分がリフレッシュ!
さらに多くの山が、古くからの信仰の対象になっていて、興味深い様々な遺構を見ることができます。
歩くたびに発見することがあって、飽きることがありません。

今回の高滝山は、そういった岡山の里山の中でも、ちょっとマイナーかも?
ガイドブックなどに取り上げられる頻度は、少ない方だと言えるでしょう。
しかし奇岩や石仏、立派なお宮などもあって見所はたくさん。
なかなかに良い穴場だと思っている山なのです。

穴場と言いつつも高滝山は登山コースは多く、特に北東側に5本も登山道が拓かれています。
しかし今回は、南側の羽無集落からの周回コースを選択。
こちらも変化のある歩きやすいコースと思います。
途中の林道の傍らには、金毘羅宮への登り口を示す古い石柱がありました。

2013年3月7日

市街地の岩場・鷹取山再考。

雪山に出掛ける予定だったのを変更して、日帰りでクライミングに行くことになりました。
しかし予報では、大量の花粉が飛散するとのこと。
花粉症である私には、とても辛い状況になりそうです。
そこで思い付いたエリアが、三浦半島の鷹取山(たかとりやま・139m)。
東京付近の岩場はスギ・ヒノキの人工林に囲まれているのですが、三浦半島であれば、奥多摩や丹沢に比べると、かなり人工林は少ないと思ったのでした。

ところで“鷹取山”というと、年長クライマーだったら懐かしさを感じ、若いクライマーだったら、終わった岩場、との印象を持っているエリアかもしれません。
砂岩の石切り場跡を登るところであって、傾斜は基本は垂直。
ホールドは、人為的に開けられた穴(昔はピトンを打ち込んで人工登攀で登っていたそうで、そのピトンを抜いた際の穴)を利用して登ります。
そのほとんどは妙に丸っこく、表面が砂っぽくジャリジャリして、思いの外登りにくい…。
それでも交通の便が良く、気軽に足を運べるということでここを登るクライマーはとても多かった、と思います。
しかし1990年代に人工壁が普及してからは、敢えてこんな、ある意味不自然な岩を登る人は少なくなって、限られたクライマーしか登っていない、というのが現状ではないでしょうか。

まあそれでも、たまには変わった雰囲気のクライミングも楽しいものです。
私もかつてはしばしば足を運んだところであり、懐かしさも覚えつつ、久し振りに訪れてみることにしました。
アプローチは京急線の追浜駅からが一般的ですが、それは帰りにして、行きはJR横須賀線東逗子駅から、神武寺を経由するハイキングコースを辿ってみました。

ということで、東逗子駅から気持ちの良い散策路を歩いて行きました。