2014年1月1日

風雪の鳳凰三山縦走。

南アルプス南御室小屋の天場のすみっこで過ごした大晦日の夜は明けて、いよいよ元旦、2014年の始まりです。

鳳凰三山縦走も2日目、核心部となる薬師岳(やくしだけ・2780m)から観音岳(かんのんだけ・2840.4m)を経て地蔵岳(じぞうだけ・2764m)までの、森林限界上の稜線を通過する日。
しかし出発前から風が強く、少々手強そうな雰囲気が感じられたのでした。。

これは観音岳に向かう途中に振り返った、薬師岳の山頂方面。
この頃までは時折、太陽の明るさも感じられたのですが、この後は終始風雪の空模様が続きました。

元旦ということで、朝食に用意したミニおせち料理…と思ったら実は和菓子だったので、後ほどおやつとしていただくことに。

南御室小屋からは、なんと我々が一番で出発!
しかし森林限界に出るまでに太陽は登ってしまい、木立の合間から初日の出を望むことになりました。。。

それでも間もなく、森林限界上に到達。
左(西)からの強風を体に受けつつ、雪の少ない稜線を慎重に進みます。

程なく、薬師岳小屋の前に到着。
次第に風雪は強さを増してきました。。

小屋の前は下山する人、薬師岳の頂上までをピストンする人でほどほどの賑わいはありましたが、縦走に向かう人はごくわずかでした。

薬師岳小屋からは、ほんの少しの登りで薬師岳の頂上に到着!
そこから岩に書かれた目印にしたがって、観音岳方面へ進みます。

先行する二人組の後を追うようにして、風の強い稜線を歩いていきます。
たまに猛烈な風が吹いて、その風に飛ばされた小砂利が顔にぶつかって、猛烈に痛くて非常に辛いところです。。。

それでも何とか、鳳凰三山中の最高峰である、観音岳の頂上に到着。

観音岳からはコチコチに凍結した砂の斜面を下ったり、岩稜を登ったりして地蔵岳を目指します。
短いけれども、雪壁を登る場面もありました。

やがて早川尾根との分岐点である、赤抜沢ノ頭に到着。
辛かった稜線歩きも、あとわずかです。


赤抜沢ノ頭から下って、地蔵岳に向かう様子を動画で撮影しました。

たどり着いた、地蔵岳の基部。
頂上はもちろん、頭上にそびえるオベリスク(地藏仏)です。
しかしあまりにも寒いので、登るのはやめることにしました。

これはオベリスクへの登り口となる砂礫地である、賽ノ河原
子宝に恵まれない女性がここのお地蔵を、一体、持ち帰ると子が授けられるという言い伝えがある神聖な場所です。

けれどもだんだんと風雪も強くなってきて、お地蔵さまもかなり寒そう!

地蔵岳の基部からは、急な砂礫の斜面を下るのですが、踏み跡が雪に隠されてルートファインディングが難しく、ここが今回一番の難関でした。

中央やや右よりを下り、矢印の書かれた木を見つけるまでは、特に注意が必要です。

ドンドコ沢左岸のトレースが見つかれば、あとは問題なく鳳凰小屋に到着しました。
まだ早かったのですが、ここからさらに御座石鉱泉に下るには時間は不足しそうだったのでここでテント泊。
朝食で食べなかった年賀の和菓子をいただきながら、のんびりと過ごしました。

<参考コースタイム>

南御室小屋(06:15)―薬師岳小屋(07:54)―薬師岳(08:23)―観音岳(09:03)―赤抜沢ノ頭(10:33)―地蔵岳基部(10:42)―鳳凰小屋(11:43)

▼参考書籍


左の2冊は、定番の雪山コースガイドブック。

右から2番目の雑誌『山と渓谷』では「大展望を楽しむ、魅惑の縦走路。鳳凰三山」として、4ページに渡って2013年3月に歩いた、今回との逆コースが紹介されています。
執筆者は私の友人の橋尾歌子さん。
冬の鳳凰三山縦走の情報としては、たぶんこれが現在最新でしょう。

また一番右のアルペンガイドは無雪期のものですが、非常に詳細なコースガイドが掲載されており、積雪期の登山においても役立つでしょう。

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