2014年2月15日

展望が素晴らしい吉備高原南端の鬼ノ城山。

NHK文化センター米子教室の講座「さわやかトレッキング」の実施日であったこの日は、前の週に引き続いての強い南岸低気圧が通過中。
当初は岡山県玉野市の金甲山(きんこうざん・403.4m)を登る予定を立てていましたが、この山は低山ながらもアップダウンが激しくて万が一雪でも着くと、少々危険です。

そこで車道歩きが長くなることを覚悟の上で、行き先を急遽岡山県総社市の鬼ノ城山(きのじょうやま・397m)へと変更。
この山はほとんどが平坦な道を歩くため、万が一雪が積もったとしても、それほど影響なく歩くことができると考えたのです。

集合後、バスの中でそのことを受講生の皆さんに伝え、総社市へと向かいました。

これは鬼城山ビジターセンターから山に入ってすぐ右手の、学習広場から見た西門
一番高い辺りが、鬼ノ城山の頂上でもあります。

鬼ノ城山は標高400mにも満たない低山ですが、広大な吉備高原の末端に突き出した、自然の展望台のような地形。
思いのほか明るくて爽快な景色が広がる山なのです。

鬼ノ城山に向かう場合の難点は、交通の便が悪い、ということ。
普通車であれば鬼城山ビジターセンターまでスーッと上がれますが、途中に狭い箇所があり、バスでは入ることができません。。

従って今回は一段下の砂川公園から3.1km、細い舗装路を歩いて向かうことにしました。
途中の人家の庭では、可愛い猫ちゃんが、不思議そうな顔をして我々の姿を眺めていました。

これはその3.1kmの車道の途中にある、鬼の釜
総社市指定文化財です。

いったい何なのかというと、かつてこの鬼ノ城山を拠点として吉備地方を支配していた鬼・温羅が、生け贄を茹でたとされる釜なのだそうです。
恐ろしい!

▼温羅伝説の詳細(Wikipediaへのリンク)

温羅 - Wikipedia


いい加減に車道歩きにもくたびれた頃、やっと登山口となる鬼城山ビジターセンターに到着。

この山全体が1971年に発見された古代の山城であり、以降発掘調査が続けられています。
ビジターセンターにはその調査で分かった事柄が展示されており、時間をとってじっくりと見学しました。

ビジターセンター見学後は登山道に入り、まずは右手の学習広場へ。
ここは展望が大変に良くて、総社平野から瀬戸内海、さらに遠くには四国までも見渡すことができました。

登山道に戻って、まずは西門を潜ってかつては山城の城壁であった周回路に入ります。

西門直下のこの石垣の辺りも、展望は最高!
かつて旅行をした、ペルーのインカの遺跡を思わせるような景観であり、私の大好きなところです。

さらに歩いて、南門東門と通過。
これらも西門と同様のかつての門を、復元する工事が続けられていました。

やや低い位置にある東門から歩くと、顕著な石垣が見えてきました。
これが“屏風折れの石垣”と呼ばれる箇所であり、城壁の中でも最も外側に突き出した地形になっている場所です。

屏風折れの石垣の上の様子。
一段高い露岩の上には、昭和十年(1935年)11月に立てられた「岡山縣十五景地」と記された標柱が立っています。
どうやらここは、古代の山城発見以前から、景勝地として人々に知られた場所だったようです。

その手前の案内板には概要が記されていたので、ここに転記します。

鬼ノ城

千数百年前、温羅(うら)と呼ばれる一族が朝鮮より渡来し居住したといわれており、付近の城塁は、当時のなごりだともいわれております。
また鬼ノ城一帯は、平安時代に新山、岩屋とともに山上仏教が栄え、大規模な伽藍が多数立ちならび、西方教化の中心地であったといわれています。

総社市
屏風折れの石垣から少し進んだ先に、温羅を祭る碑が立っています。
そこからさらに進むと北門

ここで北門を通過して直進すると、奇岩と石仏の楽しい岩屋地区に向かうのですが、今回は時間がありません。
北門は通過せずに、そのまま鬼ノ城山の頂上へと向かいました。

鬼ノ城山頂上での集合写真。
けっこう寒くて、私は着れるだけのものを着ており、なんだかモコモコです。。

この後は鬼城山ビジターセンターの前に戻って、そこからさらに3.1kmの舗装路を引き返して砂川公園へと戻りました。

ところで心配した雪はというと…。

残雪は、北門に向かう日当たりの悪い斜面には多少ありました。
行動中も降ることはなかったのですが、屏風折れの石垣でお昼ご飯を食べている最中だけ、猛烈に寒くなって小雪がチラチラと舞ったのでした。

<参考コースタイム>

砂川公園(10:19)―鬼城山ビジターセンター(11:21~11:51)―学習広場(11:57)―西門(12:03)―南門(12:19)―東門(12:32)―屏風折れの石垣(12:41~13:09)―北門(13:29)―鬼ノ城山(13:47)―鬼城山ビジターセンター(14:00)―砂川公園(14:43)


山旅ロガーの軌跡

下からずーっと続いている赤線は、車道歩きの区間。
山道を歩いたのは、上部のループになっている区間のみです。
その部分は、反時計回りに歩きました。

こうやって見ると、砂川公園を起点にするとやはり車道歩きがかなり長い感じです。。


下山後の入浴施設

今回は総社市内の国民宿舎サンロード吉備路の中にある、吉備路温泉を利用しました。
料金は600円。

広くて快適なお風呂なのですが、なぜかこの日はかなりの混雑。
まあそれでも待ったりすることはなくて、すっきりと汗を流すことができました。

▼参考書籍

  

山と渓谷』2012年2月号では、「全国隠れ名山」というコーナーに私が鬼ノ城山を紹介するコースガイド記事を書いています。
もしお手元にあれば、ご覧になってみてください。

2 件のコメント:

  1. 懐かしいです。
    あのときはハナちゃん共々お世話になりました。
    毛無山ではロッジさんもご一緒だったそうで、うらやましくおもいました。
    スノーシューいきたーい!(買うかなぁ)

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  2. オカンさん、コメントありがとうございます!
    久しぶりの鬼ノ城山で、私もハナちゃんのことを思い出しました。

    スノーシュー、いいですよ!
    ただし出回っているものには、使いにくいものも多いのが実情です。
    もしお買い求めの際には、事前に一報くださいね。

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