2014年2月18日

雪に覆われた周防大島の嘉納山。

鳥取県米子市にお住まいの皆さんとの、中国百名山のうちの三座を巡る旅の2日目です。

前日天応 烏帽子岩山(てんのうえぼしいわやま・410m)と銭壺山(ぜにつぼやま・540.1m)に登り、周防大島に移動して宿泊したのですが、夜半は大荒れの天気!
それでも朝には概ね風も収まって、頭上の雲は厚いものの登山はできそうな空模様になってきました。

ところが見渡す山々は真っ白!
どうやら夜半に、新雪が降り積もったようです。

困ったな、どうしようか…?

瀬戸内海の山というのは通常は雪の積もることはまずないので、予想外の展開です。
それでも今年の冬は、南岸低気圧の通過によって太平洋側も雪が多い状況。
そのことを考えてメンバー全員が防寒着、手袋、スパッツなどの装備は持参していましたし、登山道そのものはなだらかなコースだったので、登山可能と判断。
この日の目的である嘉納山(かのうざん・684.9m)の北側中腹にある、登山口へと向かいました。

嘉納山の登山口は、文殊堂というお寺の境内から始まります。
そのやや下にある駐車場に車を停めて歩き始めたのですが、その辺りで既に、周囲は真っ白でした。

ほんのひと登りで文殊堂の境内へ。
狛犬も真っ白で寒そうです!

日本三大文殊の一つとされる、この文殊堂の由緒を記した看板があったので、転記します。

文殊堂

大同元年(808年)弘法大師(空海上人)唐から帰還、瀬戸で難航、三蒲の流に上陸され、松尾寺奥の院のこの地に文殊菩薩の尊像を刻まれ本尊として当堂を建立されたといわれている。
羅漢山の竜岩寺と石門にあるが、俗に文殊様と親しまれている。
日本三大文殊は大和国(奈良県)阿部の文殊、丹後国(京都府)切戸の文殊、そして周防国(山口県)この岩屋の文殊である。

石門:門には羅漢山と梵字が刻まれている。
岩屋:小カニを手のひらにおいて占う。十一面観音の石仏が安置(除病求福)
除石橋:天保二年(1831年)
石燈篭:安政五年(1858年)、六年、七年
祭日:毎年3月25日 祈願祭1月25日

「三人よれば文殊の知恵」という言葉があるように文殊菩薩は知恵の神様である。
学問や知識の「知」だけでなく、人間としての徳を高め精神を磨いて受けられる「智」をめざすべきである。
そのためには仏様の無限の智恵を頂くようお願いしておがむことである。
境内にはイチョウ、ウラジロガシ、モミジ、セトウチギボシ(日本で大島だけ)がある。
落葉を炊いて酒をあたためる仙人の詩境に心楽しめる境内舞台である。
文殊山頂662mは伊予安芸周防三灘の眺望俯瞰は絶景である。

何だか解るような解らないような由緒を読んで、いよいよ登山スタート。
まずは境内右手の、急な階段を登ります。

ところで階段の上と下とに、それぞれ岩屋がありました。
この岩屋があるところから、ここは「岩屋の文殊」と呼ばれているのでしょう。

急な階段の後は、よく手入れのされたなだらかな道を、積もった雪を踏みしめながら歩いていきます。

間もなく到着した、文珠山(226.7m)頂上。
先ほどの看板によると「伊予安芸周防三灘の眺望俯瞰は絶景」とのことですが、けっこう寒くてじっくりと眺望を楽しむ感じではありませんでした。。

南東方向を見ると、思いのほか遠くに、目指す嘉納山の頂上が見えていました。

それでも文珠山から嘉納山までの道も、登山道としてはかなりなだらかです。
ときどき膝近くまで雪に潜る場面もあったものの、特に問題はなく歩いていくことができました。

そして嘉納山の頂上へ。
今回の山行を計画した時点では、冬でも暖かな陽だまりハイキングのつもりだったのが、予想外の雪山登山になってしまってびっくり!
それでも皆さん、なかなか体験することのできない雪の嘉納山の頂上に立って、充実感はあったと思います。

嘉納山山頂からの展望。
雪に覆われた瀬戸内の島々というのも良いものでした。

しかし、寒い! …ので頂上滞在はわずかな時間で、早々に下山開始です。

下山は往路を慎重に引き返し、一気に文殊堂下の駐車場まで戻りました。

<参考コースタイム>

駐車場(09:05)―文殊堂(09:12)―文珠山(10:12)―嘉納山(11:35)―文珠山(12:45)―文殊堂(13:11)―駐車場(13:16)


山旅ロガーの軌跡

ほぼ一直線の尾根をピストンした軌跡なので、単調です。
登山としても、文珠山と嘉納山の頂上以外は特に展望もなく、単調だったかも?
今回は雪があったおかげで、楽しめたとも言えるかもしれません。

▼参考書籍

  

0 件のコメント:

コメントを投稿