2015年5月2日

佐藤小屋のぴーちゃんと夏山期間外の富士登山について。

県界尾根から八ヶ岳の赤岳(あかだけ・2899.2m)を登った翌日は、八ヶ岳山麓の宿泊場所から移動して、高速道路から河口湖インターチェンジを目指しました。
メンバーは鳥取県の岳獅会の仲間2名と、その友人2名を交えた5人です。

これは河口湖インターチェンジ近くのコンビニエンスストア前から見た、富士山(ふじさん・3775.6m)。
頂上部から左下に延びる大きな凹状地形が吉田大沢で、その右側の尾根が屏風尾根。
吉田大沢も屏風尾根も、積雪期に限りバリエーションルートとして登られるところ。
また左側の尾根には、一般道である吉田口登山道がつけられています。

ところで7月上旬から9月上旬までの夏山期間以外は、富士山の登山は禁止、という扱いになっています。
けれども4000mに近い標高を体験できることや、大きな雪面の登下降のトレーニングができる富士山は、本格的な登山を志す者には貴重な訓練の場です。
特に海外の高峰を目指す人にとっては、高所への順応ができる国内唯一の山であり、オールシーズンの富士山登山はとても重要なものと言えるでしょう。
もちろん夏期以外は気象条件がとても悪く、危険は多いのですが、十分なトレーニングを積み、危険を知って対策をとった登山者であれば、その多くは回避可能なものです。

環境省、山梨県、静岡県では、そういった登山者のための、夏山期間以外の富士山登山についてガイドラインを定めています。

富士登山における安全確保のためのガイドライン


今回の我々もこのガイドラインに従って準備を整え、日本山岳協会が推奨する書式に準じた「登山計画書」を作成し、さらに万が一に備えた携帯トイレも持参した上で、富士山を目指しました。

これは富士スバルラインを車で上がって、たどりついた五合目の様子。
観光客であふれかえっています!
飛び交う言葉は中国語と英語がほとんどで、耳に入る日本語は少しだけ。
今や富士山は国際的な観光地になったのだということを、強く実感しました。

我々はその賑やかな五合目の片隅でこそこそと身支度を整えて、登山道へ。

途中で右上に向かう頂上への道を見送って直進し、宿泊先である佐藤小屋へと向かいました。
チェックイン時にご主人の佐藤さんに計画書を提出し、雪の状況についてのアドバイスを受けました。
今年の残雪量は、雪の多かった昨年に比べると、10分の1くらいに思える少なさだとのこと。

時間が早かったので足慣らしも兼ねて、六合目まで登ってみました。
確かに見上げる上部は地面が露出している部分が多く、遠目で見たときよりもずっと雪は少ないようでした。

小屋に戻ってくつろごうとしたら、何やらピーピーいう声が鳴り響いています。
佐藤小屋のアイドル・ぴーちゃんの声です。

「かわいい!」

と言ったら、奥様と息子さんが、ぴーちゃんをカゴの外に出して見せてくれました。
本当にかわいい!
裏返しになった状態で割り箸を握るのが得意だというので、それも見せていただきました。

私はうさぎを長く飼っていましたが、小学生の頃にはアヒルを飼っていたこともあります。
楽しそうに割り箸をニギニギするぴーちゃんを見ていたら、なぜかそのアヒルのことを、思い出してしまいました。

▼参考書籍

雑誌『山と渓谷』の2013年2月号の表紙は、2月の富士登山の様子。
第2特集の、「冬季3000m峰登頂ガイド」のために撮影されたものです。
この撮影には私も同行し、ルポページに登場もしています。

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