2015年5月31日

鹿沼・岩山での岩場歩き講習。

5月31日、マウンティンゴリラ登山学校での岩場歩き講習を実施してきました。
場所は栃木県鹿沼市の岩山(いわやま・328.2m)。
東武日光線新鹿沼駅から歩いても行ける、アクセス便利な里山なのですが、コース上には岩場が点在し、各旅行会社の登山ツアーの岩場講習などでも利用されている山です。

今回は主に、
  • 三点支持の原則。
  • 岩の持ち方、足の置き方。
  • 岩場での安定した姿勢について。
  • 足を置く場所を見ることの重要性。
  • 岩場の観察とルートファインディング。
  • 安全なハシゴの登り方。
といった事項を解説しつつ、登山を進めました。

これは二番岩の頂上からの下り。
左から簡単に巻くこともできるのですが、ロープで安全確保をした上で、急な岩場を下ってみました。

ハシゴを登っているところ。
この岩山は里山ながらも、岩場、鎖場、ハシゴが揃っていて、岩場歩きの基本的な練習がひと通り実践できる、とても良いところなのです。

岩山頂上・一番岩からの展望。
雲が多いながらも、右奥には男体山(なんたいさん・2484.2m)をはじめとする日光の山々を望むこともできました。


猿岩の岩場

一番岩から北へ100mほど進むと、その先には猿岩という高さ70mほどの鎖の下がった岩場があります。
急峻で長く、難易度は日本全国の鎖場の中でも上位にランクすると言って良い鎖場です。
昨年もこの猿岩のことは記していますが、補足も兼ねて、もう一度様子を載せます。

私は今回のような岩場講習の場合は、ロープを結んで受講生の方の安全を確保した上で、3ピッチに区切って降りるようにしています。

1ピッチ目

上から見下ろすと鎖の垂れ下がった方向に、立木の立つテラスがあるのがわかります。
1ピッチ目はそこまで下降します。
写真左は上から1ピッチ目を見下ろしたところ。
右は下りきって、下から1ピッチ目を見上げたところです。
鎖が下がっているのは右寄りで、下るのもその右寄りということになります。

2ピッチ目

次はまずは岩に向いて、左手のたわんだ鎖を使ってトラバース。
そこで下に延びる鎖に移って、それを下っていきます。
途中で鎖が途切れるので、次の鎖に持ち替えてさらに下り、傾斜の強まる直前の支点でストップ。
写真左はトラバースをする鎖。
右は下から2ピッチ目を見上げたところです。

3ピッチ目

ここが一番難しい部分、核心部となります。
垂れ下がった鎖に沿って慎重に下るのですが、傾斜が強くて苦しいところ。
岩の出っ張りをよく探してていねいに立ち込んで、腕にかかる体重を軽減するのがポイント。
最も急な部分を下ったら、左にトラバースする鎖があるので、それを伝って左の岩陰へ。
写真左は急傾斜の部分を上から見下ろしたところ。
いっぽう右は、下から見上げたところです。

さらに鎖を持ち替えて、地面に降り立つ少し手前が滑りやすくて難しい部分。
大勢の人が足をツルツル滑らせているため、岩が削れてしまっているためです。
ここはもう最後なので、腕力頼りでズリズリと降りてしまってもやむを得ないでしょう。

これで猿岩は終わり、あとは踏み跡をたどってゴルフ場の一角に降り立てば、登山口方面に戻ることができます。

B峰の岩場でトレーニング中のクライマー
ところで岩山は古くから、初級の岩登り訓練に活用されている岩場でもあります。
私もおかげさまで先般、岩登りの指導が可能な資格にグレードアップしたので、秋にはこの岩場を利用しての、クライミング講習を企画したいと考えています。

<参考コースタイム>

新鹿沼駅(09:55)―日吉神社(10:25)―三番岩(11:28)―二番岩(12:14)―岩山・一番岩(13:27~13:49)―ゴルフ場の片隅(15:00)―新鹿沼駅(16:05)

▼関連エントリー

70mの猿岩を鎖で下る鹿沼岩山。 (2014年3月29日)
鹿沼岩山での取材と、猿岩の鎖場について。 (2014年4月5日)
展望が楽しい!栃木県鹿沼市の岩山。 (2015年3月26日)

▼参考書籍

改訂新版 栃木県の山 (新・分県登山ガイド)栃木百名山ガイドブック 改訂新版高みへ 大人の山岳部   登山とクライミングの知識と実践

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