2017年10月18日

「登山者のブックシェルフ」第1回目の補足。

3月で連載終了した「山岳遭難防止術」に引き続いて、今月からまた『週刊ヤマケイ』で連載を始めました。
タイトルは「登山者のブックシェルフ」。
私が読んだ山の本の中から、読んで面白いと感じたものや、自分が登山をする上で影響を受けたものを選び出して紹介する、といった内容です。
第1回目は、以下のリンク先から読むことができます。

▼「登山者のブックシェルフ」第1回目が掲載されている週刊ヤマケイ

週刊ヤマケイ2017年10月5日配信通巻264号

こちらに書いてある通り、今回は私が本格的な登山の入り口に立ったときに、その登山に同行した杉浦くんという友人から勧められて読んだ5冊の本を紹介しました。
ただし文字数の関係もあってあまり自分の感想を書くことができなかったので、以下に補足したいと思います。
なお本の表紙画像は、すべてAmazonへのリンクとなっています。

『山男たちの死に方――雪煙の彼方に何があるか』

ノンフィクション作家の山際淳司氏が書いた、読みやすい本です。
この本が出版された、1983年以前のアルピニズムというか、先鋭的登山の概要をつかむには良い内容だと思います。
ただしテーマは、タイトル通り山での死。
まえがきで引用されているジャン・コストというクライマー(ちなみにこの人も若いうちに山で死んでいます)の言葉をここにも引用します。
どう考えても山における死はひとつの特権なのだ。それは無駄な死ではない。最も力強い物象の真只中で、全力をつくして闘っているときに、生命を失う事は、死に甲斐のある事なのである。
まさにこの言葉が、この本の内容を一言で言い表していると言えるでしょう。
ただ、少々山での死を美化し過ぎのように感じないでもありません。
なおこの本には、以下の4人(森田勝氏、松田弘也氏、小西政継氏、加藤保男氏)ともが登場しており、これから山の本を読んでみようという方の最初の1冊には良いと思います。

『狼は帰らず――アルピニスト・森田 勝の生と死』

ノンフィクション作家の佐瀬稔氏が書いた本で、こちらも読みやすく仕上がっています。
登山界で“一匹狼”と称された森田勝氏の、力強い登山への取り組みを追った名著です。
この人も最後は、ヨーロッパアルプスのグランドジョラス北壁で墜死するのですが、死そのものよりも、生き方を中心に取り上げられていて、非常に共感できる内容です。
この森田氏は、山に登る時間を作るために次々と職を変えているのですが、仕事よりも山を優先するそういった姿勢に影響を受けて、私も30代前半まではかなり職業は転々としたものです。
それでも私は登山に対する取り組みは甘くて、大したクライマーにはなれなかったのですが。。

『ミニヤコンカ奇跡の生還』

1982年の千葉県の市川山岳会による中国のミニヤコンカ山の遠征隊で、アタック隊員だった松田宏也氏の手記。
とは言いつつも、別のライターが手を加えているので純粋な松田氏の著書ではなく、少々過剰な状況描写になっています。
それでも内容は強烈で、登頂を断念して下山するものの遭難状態に陥ってしまい、食料も燃料もないなか、幻覚を見ながらも奇跡的に生還するという壮絶さ。
特に下山中に、雪稜の上に赤い鳥居(日本の神社にあるやつです)の姿が現れる場面があるのですが、極限状態に陥るとそういうものまでもが見えてしまうのかと、読んでいてゾッとしました。

『グランドジョラス北壁』

1980年前後、日本の先鋭登山を牽引していたに違いない、山学同志会の小西政継氏。
その小西氏が1970年12月にヨーロッパアルプスのグランドジョラス北壁を登った際の手記です。
このときは途中で大寒波につかまって、メンバー6人のうちの4人が凍傷を負い、全部で27本の指を切断することになったという、やはり恐ろしい結末です。
個人的にはこういった難易度の高いルートに6人という大人数が連なって登ったのが良くなかったのではないか…と思うのですが(通常はこういったルートは2人か3人で登るものです)、何かそうしなければいけない理由があったのでしょうか?
なおこの本は専門のライターではなく、小西氏自身が書いたものです。
けれども小西氏は非常に文章が上手な方であり、とても読みやすく仕上がっています。

『雪煙をめざして』

存命時には芸能人に匹敵するくらい、人々から大きな注目を集めていたという加藤保男氏の著書。
爽やかな内容で文体は素直ながらも、ちょっと書き慣れていないのかな?という印象も受けます。
それでもヨーロッパアルプスやヒマラヤに精力的に通い続ける、その内容には驚きを感じました。
この方が亡くなったのは、1982年の12月。
冬のエベレストに登頂し、そのまま下山しなかったのです。
そのことはニュースでも大きく取り上げられていたみたいですが、当時高校生だった私はまだ登山にはまったく興味がなくて、そのニュースを耳にした記憶はありません。。

『岳人列伝』

上記5冊の本を貸してくれた杉浦くんからは、実はもう1冊、本を借りていました。
それがこの『岳人列伝』、少年サンデーで不定期連載していたマンガをまとめたものです。
マンガなのでつい割愛してしまいましたが、文字数に限りがなければこれもぜひ紹介したい本でした。
ただしやはりテーマはクライマーの死。
いや、死ぬことが解っていても登らなければいけないと感じるクライマーの業、と言ったほうが正しいのかも?
なかなか心に迫ってくる内容ではありますが、この本の登場人物みたいな気持ちで山に向かったら、早死にするのは間違いないでしょう。
フィクションとして読む分には、とても楽しめると思います!

「登山者のブックシェルフ」、第2回目は明日配信される『週刊ヤマケイ』に掲載されます。
こんどは上記6冊とはまったく傾向の違う本を紹介しますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

なお『週刊ヤマケイ』以下から無料購読の申し込みをしておくと、毎週木曜日に EPUB版のダウンロードアドレスと、HTML版の閲覧アドレスが記されたメールが届くので便利です。

▼週刊ヤマケイのウェブサイト

週刊ヤマケイ

2017年10月14日

風が強かった栗駒山。

東北からは、予定通りに帰ってきています。
11日は当初は岩手山を登る予定でしたが、雨のため中止に。
石川啄木記念館、宮沢賢治記念館の2つの施設を巡りながら南下し、栗駒山の宮城県側山麓へ移動。
12日は栗駒山を登ってきました。

東栗駒山付近から見上げた栗駒山。

栗駒山は、山頂部一帯の紅葉は終わっていたものの、登山口となるいわかがみ平付近は見事な色づきでした。
コースは東栗駒コースを登って山頂に立ち、中央コースから下山。
ただし東栗駒山付近では、猛烈な風に吹かれて苦しみました。
瞬間最大風速は20mを超えていたでしょう。
私が行動をする、ほぼギリギリの風の強さでした。

帰宅後、昨日は先週からずっと書き続けてきた、まとまった量の原稿の最後の1ページを執筆。
しかし山行の翌日というのは、疲労感から頭があまり働きません。
今回も妙に手間取ってしまいました。

今日は溜まった事務仕事を処理しつつ、このブログの宣伝ページにも手を入れました。
特にこんど、「トラベルギャラリー 旅の本棚」という旅行会社で中級者向けの登山教室を5回に渡って実施することになったので、それを「ツアーと登山教室」のページに追加しています。
興味のある方は、上のタブからぜひご覧になってみてください。

その他、『週刊ヤマケイ』で新しい連載を始めたのですが、それについてはまた後ほどお知らせします。

明日は次の登山の段取りをするほか、その連載の第2回目の分の原稿執筆をする予定です。

2017年10月10日

これから東北に向かいます。

夏の山行終了後は、ひたすら原稿を書く日が続いています。
9月30日には風の登山教室で大菩薩嶺の滝子山へ、10月1日には山岳ライターの小林千穂さんさんをアシスタントに迎えたガイドプランで愛鷹連峰の越前岳に登ってきたのですが、山行の様子を報告する余裕もなく既に10日が経ってしまいました。。

登山口から4時間45分かかってたどり着いた日留賀岳の頂上。

昨日までの3連休はというと、8日には栃木県の高原山へ。
9日はやはり栃木県の、日留賀岳を登ってきました。
いずれも書籍に載せるための写真撮影が目的なのですが、その本が仕上がるのは1年半後の予定なので、皆さんにご案内できるのはまだまだ先です。

今日は今から、東北に向かいます。
栗駒山の紅葉を見ようというプランなのですが、天気が今ひとつ。
気をつけて行ってきます。

2017年9月24日

夏の山行は一段落。

7月から続いてきた一連の夏の山行は、16日に下山した槍ヶ岳で一段落しました。
しかし下山後も原稿執筆、机上講習、長時間に及ぶ打ち合わせなどが続いてずっと時間に追われていましたが、おとといの金曜日に週刊ヤマケイ特別号の原稿を書き上げて終了!
その後半日くらい昼寝しまくって、昨日からは夏の山行の写真整理を進めてきました。
そしてつい先ほど、ご一緒いただいた皆さん全員に、山の写真を送り終えました。
ほっと一息です!

これは先日登ってきた槍ヶ岳。コースは北鎌尾根でした。

さてこの後はというと、週刊ヤマケイの新連載や、次号TRAMPIN'などの原稿執筆依頼が相次いでいるため、それほどゆっくりはできません。
明日からはまた、バリバリと原稿を書き進めます!

ガイドプランの予定は?というお問い合わせもあるのですが、スケジュールをみて適宜追加していきますので、少々お待ちください。
よろしくお願いします。

2017年9月13日

これから松本へ。

今月に入ってからも、南アルプス、北アルプスの山行が続いています。
それでも山行の合間には3日間ほどは家にいるのですが、ガイド以外の仕事でけっこう多忙です。
原稿執筆や、それに付随した各種事務処理、打ち合わせなどがあって、ほとんど休まずに働いている感じです。

先日登ってきたジャンダルムの頂上で写した天使!

8月以降の山行にご一緒した方で、まだ山行中のお写真を送っていない方も多いのですが、もうしばらくお待ちください。
たぶん今月中には送れると思うのですが。。

また10月1日に実施予定の、山岳ライター・小林千穂さんをアシスタントに迎えての愛鷹連峰・越前岳登山の案内は、17日にメールで送る予定です。
遅くなって申しわけありませんが、ご参加予定の方はもう少々お待ちください。

また23日~24日で実施予定だった風の旅行社の谷川岳の登山ツアーは、不催行となってしまいました。
お申し込みくださった皆様、すみませんでした。。

今日はこれから、松本に向かいます。
夜は私が以前大ケガをして入院したことのある、相澤病院で働く国際山岳医の先生と飲む予定です!

明日からは3日間の日程で、槍ヶ岳に向かいます。
帰ったら外出の予定はないのですが、原稿の締め切りが2件あるのでもうしばらく多忙。。
それが終わったら、少し余裕ができそうな見込みで嬉しいです!

2017年8月31日

山行が続いています。

前回の更新をしてからは、大キレット、槍ヶ岳、剱岳と北アルプスの登山が続きました。

これは8月28日に剱澤小屋の前から写した写真です。
剱岳は2回目指したのですが、そのうちの1回は天候悪くて頂上には立てませんでした。

山行の合間には自宅に戻っているのものの、各出版社からの原稿執筆依頼が相次いでおり、あまり休む時間もなく原稿を書いていました。

この後もしばらくは、こんな感じで山行と原稿執筆とが続きます。
山にご一緒した方には、あまり時間を置かずに山行時のお写真をGoogleフォトで送るようにしているのですが、もうしばらく時間がかかりそうです。
落ち着き次第、順次進めますので、もう少々お待ちください。

明日からは久し振りに南アルプスへ向かいます。
ヤマテンの予報ではそれほど台風の影響はなさそうですが、けっして天気が良いという訳でもないので、十分気をつけて行ってきます。

2017年8月14日

不帰ノ嶮と神津島に行ってきました。

先月末から今月初めにかけては、悪天候の影響で個人ガイドのお仕事がキャンセルになって少し時間に余裕があったのですが、それ以降はまたあちこちに出掛けています。

まず8月5日から7日の3日間は、私が企画したガイドプランで北アルプスの不帰ノ嶮に行ってきました。
初日は八方尾根を登って唐松岳頂上山荘に泊まり、不帰ノ嶮を通過したのは2日目。
核心部は、この不帰2峰北峰からの下りです。
出だしはけっこうな高度感があるものの、本当に難しい部分は短いので、集中力を高めていけば通過はしやすいキレットだと言えるでしょう。

不帰ノ嶮通過後は、補修作業中の天狗山荘前を過ぎて白馬鑓温泉に下降。
翌日は台風5号が迫る中、猿倉へと下山しました。
今回もアシスタントは山岳ライターの小林千穂さん。
ばったり出会った山岳ライターの大先輩・打田鍈一さんとツーショットを撮りました!

なおこの日は結局、台風5号による激しい線状降水帯が大月に発生し、乗っていた特急かいじが塩山で動かなくなって、私は帰宅できないことに。。
JR職員の勧めで甲府まで戻ったものの、東京に戻れない乗客が溢れかえって大混雑!
やむを得ず再度塩山に向かい、駅から歩いて10分の親切な塩山温泉の旅館に格安で泊めていただいて、翌日早朝の電車で帰宅しました。

続けて8月9日から11日の3日間は、伊豆諸島神津島の天上山に行ってきました。
11月に実施予定の、風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅の下見でした。
神津島最高峰の、天上山山頂で写した写真。
天上山の山頂部は台地状になっていて、40もの溶岩ドームがポコポコと突き出ている、迷路のような地形。
そこを神津島村役場が配布しているパンフレットの、「山頂完全周遊コース」というのをたどりながら歩きました。

神津島は2泊3日だったのですが、天上山に登ったのは真ん中の10日のみ。
島に着いた9日は千両池、島を離れる11日は赤崎遊歩道というところで、それぞれシュノーケリングを楽しみました。
私はシュノーケリングは大好きなのですが、今回は2009年に島根半島でやって以来の8年ぶり。
懐かしく感じると同時に、非常に楽しむことができました!

ところで今月は、おととい12日が雑誌『山と渓谷』の発売日。
今回はP122からの海外記事「神々の山と碧い湖。「ヒマラヤの楽園」を訪ねる」に、私の撮影した写真が掲載されています。
これは今年の3月末から4月上旬にかけて出向いてきた、ネパールのマナスル山群西面のトレッキングで写したもので、文章は同行した山岳ライターの小林千穂さんが書いています。
写真を撮影した湖は、ネパールのトレッキングコースの中でも秘境と呼べる一角にあり、全世界で見てもメディアに取り上げられるのは、これが初めてと思われます。
本当に絶景を見ることができる、素晴らしい場所です。
ぜひお買い求めのうえ、ご覧になってみてくださいね!

◆    ◆    ◆

さてこの後明日からは、自分の企画したガイドプランで北アルプスの大キレットへ。
梅雨明け直後からの天候不順な状況が現在も継続しているので、無理のないよう気をつけて行ってきます。

大キレットからは18日に帰宅し、翌日19日からは風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅で槍ヶ岳に向かいます。

両方とも上高地起点なので、帰らないほうが良いのでは??とも言われるのですが、私はガイドの仕事以外に山岳ライターとしての仕事もあって、その業務の都合上どうしても帰宅しなければいけないのです。。
明日も松本へ向かう特急あずさの車中では、一生懸命に原稿書きながら向かいます!

その後来月の9月6日には、上記の山と渓谷で紹介したマナスル山群西面のトレッキングで写した写真のスライドショーを、中野の風の旅行社の会議室で行います。
ページの限られる誌面には載せられなかった、絶景の写真をもっとたくさん紹介しますので、興味のある方はぜひご参加くださいね。
午後と夜の2回実施する予定です!

▼スライドショーの詳細とお申し込みはこちらから

登山ガイド 木元康晴さんが語る ネパール・マナスルトレッキングの魅力

2017年8月3日

『週刊ヤマケイ』2017年7月31日 特別号 Part2。

もう3日も経ってしまいましたが今週の月曜日に、『週刊ヤマケイ』の特別号 Part2が配信されました。

この号は、遭難体験や遭難しそうになった体験についての読者アンケートの結果に対して、私が解説をするといった内容になっています。
キャッチフレーズ的な遭難防止法ではなく、より具体的な実際の登山に即した内容で解説していますので、きっと皆さんのお役に立つかと思います。
以下のリンク先から読むことができるので、ぜひご覧になってみてくださいね!

●『週刊ヤマケイ』特別号 Part2へのリンク

週刊ヤマケイ2017年7月31日配信特別号

表紙モデルは雑誌記事作成やガイド登山で一緒に仕事をすることが多い、山岳ライターの小林千穂さん。
撮影したのは私です!

なお5月26日に配信された特別号 Part1のほうも、引き続き閲覧可能です。

この号は「遭難しやすい人、危ない人」、そして「遭難予備軍にならないために」というタイトルで、短いコラムを私が執筆しています。
こちらもぜひ、以下のリンク先から読んでみてください。

●『週刊ヤマケイ』特別号 Part1へのリンク

週刊ヤマケイ2017年5月26日配信特別号

2017年8月2日

山にもたくさんいるヤマカガシ。

先日、7月29日に兵庫県の小学生がヤマカガシというヘビに噛まれ、一時意識不明になったというニュースがありました。

ヤマカガシは私が子どもの頃に住んだ秋田の家の近くにも、たくさんいました。
性格は臆病で、人を見るとすぐに逃げていきます。
したがって通常は、人を噛むことはまずないと思います。

ただし不意に踏みつけたりした場合などは、例外的に齧られることもないとは言えません。

噛まれた場合も、刺さったのが前歯だけであれば、特に何事もなく済むそうです。
(私は噛まれたことはありません。。)
しかし滅多にないそうですが、深く噛まれて奥歯が刺さると、その奥歯にある毒が注入されてしまいます。。

この小学生はヤマカガシを捕まえたことにより噛まれたそうで、奥歯が刺さってしまったのでしょう。

ヤマカガシの奥歯の毒の強さは、マムシ以上とのこと。
国内ではこれまでに、ヤマカガシに噛まれたことによる死亡例が4件あるそうです。

ヤマカガシはカエルなどを好み、田んぼなどの比較的水辺に近いところにいることが多いヘビです。
しかし、山にもたくさんいます。
いったい何を食べているのかわかりませんが、沢から離れた標高の高い稜線にいることも。
登山者も、十分に注意しなければいけない毒ヘビだと言えるでしょう。

ところでヤマカガシは、普通はオレンジと緑が入り混じった体色に黒の斑点が連なり、顔の下は黄色っぽくてひと目で解りやすいヘビです。
ただし個体差や地域差が大きなヘビでもあります。

実は私はヘビは大嫌いなのですが、何かの参考になればと思い見かけた時には気持ち悪いのを我慢して、様々な色のヤマカガシの写真を撮ってきました。
少しでもヘビの被害を防ぐ手助けになればと思い、それらを以下に載せますので、興味のある方は「続きを読む」をクリックしてご覧になってみてください。
(ヘビ嫌いの人はクリックしないほうがいいと思います!)

これは今住んでいる、東京都の国分寺にある蛇塚。
国分寺でヘビを見かけることはもうありませんが、武蔵野の林が残っていたひと昔前には、たくさんのヘビがいたのかもしれません。。

2017年7月30日

1週間前に登った富士山・プリンスルート。

1週間前となりますが、7月22日~23日の2日間、風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」のガイドとして富士山を登りに行ってきました。

登ったコースはプリンスルート。
2008年に皇太子殿下が富士登山をされた際に、ご利用になったコースです。

コースの詳細は、富士宮口新五合目(富士山表口五合目)から登山スタートし、六合目まで登って宝永遊歩道へ。
第一火口から宝永山方面に登り返し、走り六合を横切って御殿場口六合目に移動。
あとは普通に御殿場口登山道を登り、大砂走りから御殿場口新五合目に下山します。

ということで、我々も集合後にジャンボタクシーに乗って富士宮口新五合目へ。
そこでお昼ごはんを食べてから、登山スタートしました。

宝永第一火口の通過時にはガスが濃くて展望はなかったのですが、登り返した地点となる馬ノ背からは、ダイナミックな宝永山を見渡すことができました。
しかしその後は雨に降られてしまい、レインウェアを着用して大急ぎで宿泊先である砂走館へ。

砂走館の夕食は、富士山の山小屋では定番のカレーライス。
とても美味しくおかわり自由です。
同行した若い女性のお客様は、3杯も食べていました!

翌朝は0時起床、0時45分出発。
真っ暗な中を歩いて、約3時間で御殿場口頂上に到着。
そのまま剣ヶ峰に向かい、頂上で御来光を見ることができました。

御来光のあとは、お鉢巡りへ。
これは吉田口頂上の背後にある久須志岳から見た、剣ヶ峰の姿です。

その後は砂走館まで戻って朝ごはん。
さらに大砂走りを下って、砂走館から1時間40分という短時間で下山することができました。

このプリンスルートの特徴は、①頂上に着くまでは富士山とは思えないくらい空いている、②宝永山の景観を見ることができる、③山小屋が親切で快適、④大砂走りの下りが爽快!と良いことだらけ。
ただし富士宮口の六合目から一旦下って登り返すことになるため、吉田口登山道や富士宮口登山道に比べると体力は必要です。
また御殿場口登山道の一帯には山小屋が少ないので、多少不便です。
特にお手洗いの数が限られるので、トイレの近い人には向かないと言えるでしょう。

それでも宝永山と大砂走りという、富士山の見どころ2つをじっくり堪能できます。
以前に富士山に登ったことがあるという人にこそ、ぜひ登ってみていただきたいお勧めのコースです。

◆    ◆    ◆

ところで今年の梅雨明けは7月19日頃だったとの発表があったのですが、以降の天気はあまりすっきりせず、曇りや雨の日が続いています。
私は当初の予定では、今日から剱岳に向かう予定だったのですが、あまり良いとは言えない予報からお客様と相談した上で中止を決定。
しばらくは遠出しての登山はありません。
しかしちょうどそのタイミングで原稿執筆の依頼が入ったので、このあとの数日は概ね家にこもって原稿書きをします。

●参考書籍(Amazonへのリンク)

2017年7月24日

7月11日から19日の間に登った山。

家にいる時間が少なくて、相変わらず更新が途切れ気味ですみません。。
今月11日から19日までの間に登ったの写真を、まとめてアップします。

11日から12日にかけての2日間は、個人ガイドで八ヶ岳へ。
以前、トムラウシ山にご一緒したお客様からのご依頼でした。
コースは観音平から入山し、権現岳を経て赤岳まで縦走するコースでした。
これはギボシの岩場を登っているところ。

このコースの核心部は、キレットを通過した後の赤岳方面に向けての岩場の登り。
左の写真は先行の方の後ろ姿ですが、なかなかの高度感です。
今回はガスが濃くて、赤岳山頂からの展望はなかったのですが、あちこちで高山植物がきれいな花を咲かせていて楽しめました。

15日は、風の登山教室で秩父御嶽山へ。
これは秩父御嶽山の頂上です。
登山教室の今回のテーマは、最近登山の体力度を示す指標として活用されてきている「コース定数」について。
コース定数「20」の秩父御嶽山で、この定数で示される体力度の度合いを体感してみるほか、定数に体重プラス装備の重さをかけることで割り出される、要補給のカロリー量と水分量がどの程度かも調べてみました。

秩父御嶽山はヤセ尾根もあり、形も良くて、普通に登山の対象としてもとても面白い山でした。

2016年7月15日 秩父御嶽山 - Spherical Image - RICOH THETA

秩父御嶽山頂上で写した、360度全天球写真です。

16日は私が企画したガイドプランで丹沢のマスキ嵐沢へ。
マスキ嵐沢はこのような登りやすいナメ滝が連続する、初級者向けの沢登りコースです。

ナメ滝のうち、高さのない小さなものは各自が三点支持で慎重に登り、また高度感のあるものはロープで確保しつつ安全に配慮して登りました。

19日は秋に企画したいと考えているガイドプランの下見で、愛鷹連峰の越前岳へ。
これは割石峠の一段上にある、天狗の畑という展望地の様子。
遠くには海岸線が見えていました。

コースは大沢登山道から割石峠に登り、呼子岳を経て越前岳に登頂。
本来はここではど~んと富士山が見えるそうですが、今回は雲に隠れていました。。
下山は富士見峠まで縦走し、山神社へと向かいました。

◆    ◆    ◆

上記のほかに、22日から23日にかけては風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」で富士山にも登っているのですが、そちらはまたあとで写真を載せたいと思います。

2017年7月8日

家にこもって原稿を書いていました。

昨日まで、いつもと傾向の違うメディアよりご依頼いただき、原稿執筆に専念していました。
特に昨日おとといの2日間は、完全に家にこもりっきり。
今日は山には行かずに、溜まった事務仕事をあれこれ処理しています。

さてちょうど1週間前となる7月1日(土)には、私の企画したガイドプランで奥武蔵の白谷沢での沢登りに行ってきました。
これは途中の、藤懸の滝での記念撮影。
この辺りから上部では、沢のすぐ脇に探勝路が通っていて、難しいところはそれを利用して高巻きました。

面白かったのは藤懸の滝の下部のほうで、高さ2~3mながらもちょっと登りにくい小滝が連続。
ルートファインディングに頭を使いつつ登りました。
また今回も、アシスタントガイドとして山岳ライターの小林千穂さんに同行してもらいました。

白谷沢の翌日、7月2日(日)は大菩薩嶺へ。
登ったのは富士見新道です。
これは富士見新道最上部の岩稜を歩いているところ。

富士見新道、今は鎖が撤去されていて、登る人が非常に少ない状況です。
決して登山禁止、という訳ではないのですが、ルートファインディングなどもけっこう難しいので、上級者向けと言える内容です。
そして今回は、富士見新道の上部から稜線の辺りのあちこちで、サラサドウダンが満開の花を咲かせていました。

2017年7月2日 大菩薩嶺・神成岩 - Spherical Image - RICOH THETA

富士見新道の終了点となる、神成岩で写した360度全天球写真です。

今週の水曜日、7月5日は風の登山教室の、机上講習を実施しました。
今回のテーマは、「コース定数」。
最近、ガイドブックなどに導入されてきている、従来の★の数で表すものよりも詳細な体力度の指標です。
これは体力の度合いを知るだけでなく、行動中に補給するべき、エネルギー量と水分量の目安にもなるもの。
簡単な計算をしながら、それらについての概要を説明しました。

ところで昨日、7月7日は、私の愛兎・ももの命日でした。
ももが月に帰ったのは、ちょうど10年前となる、2007年7月7日。
正午過ぎに、私の腕の中で息を引き取ったのです。。
私は幼少時から、本当に過剰に動物に感情移入する性格。
10年経った今であっても、微妙なペットロス感があるのです。。。
原稿を書き終わった昨夜は、一人月を見上げつつお酒を飲んで、楽しかったももとの生活をあれこれ思い返していました。

◆    ◆    ◆

さて明日は、風の登山教室の実践講習で15日に出向く予定の、秩父御嶽山の下見に行ってきます。
本来はもっと早くに行くべきだったのですが、予定していた日に風邪をひいたり、特急の原稿執筆が入ったりしたため、ギリギリのタイミングになってしまいました。。
その実践講習、1週間後の土曜日の実施なのですが、まだお申し込みは可能です。
当日は体重計を持参して皆さんの装備と体重を合計した重さを求め、コース定数を使って補給すべき、エネルギー量と水分量を割り出します。
そして行動後には、実際に補給したエネルギー量、水分量と比較してみて、疲労度を比較してみます。
けっこう面白いと思うので、興味のある方はぜひご参加ください。

▼7月15日(土)実施

コース定数からより正確な体力度を知ろう | 秩父御岳山

また以下の2つの登山ツアーも、まだまだ募集中です。

▼7月22日(土)~23日(日)実施

富士山・プリンスルート | 風の旅行社

▼8月19日(土)~21日(月)実施

上高地から登る槍ヶ岳 | 風の旅行社

私自身が企画するガイドプランも、以下の分はご参加者募集中です。
ぜひご検討くださいね。

▼8月5日(土)~7日(月)実施

【ガイドプラン】北アルプス・不帰嶮
この不帰嶮のみ、アシスタントガイドとして山岳ライターの小林千穂さんが同行します。

▼8月23日(水)~25日(金)実施

【ガイドプラン】北アルプス・剱岳<別山尾根>

●参考書籍(Amazonへのリンク)


今回登った白谷沢のコースガイドは『ウォーターウォーキング』に、大菩薩嶺富士見新道は『ハイグレード・ハイキング』に、それぞれ掲載されています。
またコース定数に関しては、『登山の運動生理学とトレーニング学』から学んだ上で、風の登山教室での解説をしています。

2017年6月27日

奥多摩の山が続きました。

今月も各地の山を登っているのですが、この前の週末は2日連続で奥多摩でした。

6月24日は、大岳山の南東に延びる馬頭刈尾根の支尾根となる小怒田ノ尾根へ。
この小怒田ノ尾根は、登山地図の類には破線の記載もない完全なバリエーションルート。
途中で現れる、高黒岩という岩壁の突破がポイントです。
私はここはロープを使い、20~30mと短く区切った6ピッチの登攀で登ります。

左から弱点を縫って言うと巻き気味に登るので、それほど大変ではないのですが、ルートファインディングはかなりの難しさ。
なお今回は、高黒岩を抜けきって高黒山に立ち、その先の富士見台で馬頭刈尾根に合流。
そこからは大岳山には立たず、芥場峠から御岳山ケーブルカーに移動して下山しました。

6月25日は、大岳山の北面の登山道である海沢探勝路へ。
これは海沢探勝路の入口にある、三ッ釜の滝を上から見下ろしたところ。
この道は難路とされるコースではありますが、数ヶ所ある道間違いしやすいポイントを気をつければ、あとはそれほど難しい場面は現れません。

この日はちゃんと大岳山の山頂に立ち、稜線を北西に縦走して鋸山から鋸尾根を下山。
あちこちで咲いていたコアジサイの花がきれいでした。

なお、昨日このブログに書いたオリンパスの防水カメラ・Tough TG-5とTough TG-4の撮り比べは、この海沢探勝路から鋸尾根の登山中に行ったものです。

さらに鳥取に行く前の6月14日にも、奥多摩に出向いています。
登ったのは日原川の支流の鷹ノ巣谷。
久しぶりの沢登りでした。
これは同行の若手沢ノボラーが、前半の小滝を登っているところ。

中間部で現れる大滝は、ロープを使って右壁から登りました。
後半は、苔が美しい源頭部をたどって稲村岩尾根へ。

下山はそのまま稲村岩尾根を下ったのですが、途中で寄り道して稲村岩の頂上にも行ってきました。
私は奥多摩にはもう29年も通っているのですが、稲村岩の上に立つのは何と初めて!
とても新鮮でした!

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その他の近況です。

昨夜は都岳連の、海外委員会のミーティングに出席。
今年の秋に実施予定の海外登山研究会で、愛知県在住の某有名登山家を招聘しようということで話がまとまりました。

今日の午後は、江戸川区に住んでいる両親のところに行ってきます。
最近二人とも調子が悪いと言っているのですが、せめてあと9年、私が60歳になるまでは元気でいてもらわないと困るので、頑張るように励ましてきます!

その後明日からは、いつもと傾向の違うメディアの依頼による原稿執筆に取り組みます。
金曜日の締め切りに向けて、集中して書くつもりです。