2017年12月5日

中級者のためのステップアップ登山教室スタート。

先週火曜日まで、各山岳雑誌1月号向けの原稿を執筆していましたが、その後執筆のほうはとりあえず一段落。
初校、再校、校了という修正を加える行程があったものの、その間にはあちこち山に行っていました。

11月29日は神奈川-東京県境の大人気の山・陣馬山から、登山道のない要倉山という山を結ぶ縦走コースへ。
来月実施予定の、風の旅行社の登山ツアーの下見でした。
要倉山に向かう稜線は、現在はこのように非常に展望が良い状態。
これは昨年、東側斜面の人工林が伐採されたためで、一時的なものです。
すでに新しい苗が植樹されているので、この展望の良さもこのあと数年の間のみとなるでしょう。

12月2日は風の旅行社の登山ツアーで、秩父の名峰・武甲山へ。
浦山口駅からのピストンでした。
朝のうちは天気良かったものの、頂上についたらガスが流れてきました。。
おまけに気温が2度とかなりの寒さ。
お昼ごはんを食べて早々に下山しました。

下山後は、秩父市内で夕食をとってから、秩父夜祭の宵宮(前夜祭)を見学。
道をすれ違う屋台(山車のこと)が迫力満点でした!

そして12月3日は、トラベルギャラリーという会社での企画で奥武蔵の平戸の岩場へ。
新しく始めた「中級者のためのステップアップ登山教室」の第1回目です。
トップロープで万全に確保をした上で、登山道上に現れるものよりはちょっと難しい岩場を、三点支持で登る練習を繰り返しました。

なお来月実施の第2回分は主催を石井スポーツとして、「石井スポーツ登山学校」の一環での読図机上講習を実施します。
当初は14日、17日の2回の予定でしたが、すぐに定員になったとのことで31日にも追加でもう1回実施することになりました。
もしご希望の方があればお申し込みくださいね。
(実施内容はいずれも同じものです)

あとはこれらの山行の前、11月28日の夜は親しくしている山岳会・登攀クラブ蒼氷の、創立40周年記念のパーティーに参加してきました。
著名なクライマーの皆さんと過ごすひと時は、非常に有意義なものでした!

◆    ◆    ◆

さてこのあと今夜は、所属している山岳会・Climbing Club ZOOの今年最後の集会に出席します。

明日は風の旅行社の、風の登山教室の今年最後の机上講習の日。
今回のテーマは、リスクマネジメント。
山でのトラブル軽減のポイントを解説します。
まだ募集中で無料ですので、興味のある方はぜひご参加くださいね。
実践的・山のリスクマネジメント | 風の登山教室

それと16日(土)に実施予定の、栃木県大小アルプスでの実践講習(こちらは有料)もご参加者募集中です。
催行人数にあと2名足りないみたいなので、こちらもぜひご参加いただければと思います!
栃木県・大小アルプス | 風の登山教室

あさっては来月計画しようと思っているガイドプランの下見で、南アルプス前衛の日向山を登る予定。
そして週末の2日間は御坂山塊・蛾ヶ岳で忘年山行の予定。

例年、12月はもっとも暇なのですが、今年は予定がたくさんで程々に忙しい感じです!

2017年11月28日

連続した原稿執筆終了。

雑誌の『山と渓谷』『岳人』、それにWEBマガジンの『週刊ヤマケイ』と原稿執筆が続いていましたが、先ほど終了しました。
すっきりした気分です!

その原稿執筆の合間にも、少しだけ山に行っていました。

11月21日は、奥武蔵の平戸の岩場へ。
近々、トラベルギャラリーという会社の「中級者のためのステップアップ登山教室」で講習を行う予定なので、その下見でした。

23日は茨城県奥久慈の月居山へ。
本来はここから男体山まで縦走する予定だったのですが、雨が強かったので中止に。
また近いうちに、登りに行きたいと考えています。

25日は、岩場講習で平戸の岩場へ。
混雑していましたが、空いているルートを選んで登山靴で登る練習をしました。

ところで23日、月居山に登る前日は袋田の滝の近くの滝本に宿泊。
夜、袋田の滝がライトアップされているというので見に行ったところ、なかなかきれいでした。
このライトアップは、11月3日から26日までの期間限定。
今年はもう終了してしまったのですが、来年もまた行われるのではないかと思います。

◆    ◆    ◆

さてこのあと今夜は、登攀クラブ蒼氷の40週年記念の飲み会に出席してきます。
明日は風の旅行社の登山ツアーの下見で、陣馬山から道のない要倉山を歩きに行く予定。

その風の旅行社ですが、遅くなっていた風の登山教室のスケジュールを、6月の分までアップしてもらいました。
以下のアドレスからご覧になってみてください。

木元康晴さんと学ぶ 風の登山教室(2017年) | 風の旅行社

その他のガイドプランは、あさってアップするつもりですので、またご覧になってみてください。

2017年11月18日

週末ですがずっと家にいます。

週末ですが、原稿執筆や事務仕事をこなすために、外出はせず家にいます。
まだまだやることはたくさんあるのですが、ちょっと息抜きで、久し振りににブログ更新します。

11月4日は、伊豆諸島神津島の、天上山を登りに行ってきました。
片道10時間にも及ぶ船旅でしたが、船に乗っている時間も楽しめました。
これは天上山の表砂漠。
黒島登山道から山頂完全周遊コースをたどって、白島登山道を下山しました。

11月7日は、八王子城山を登ってきました。
来年2月17日に実施予定の、風の登山教室の下見でした。
城山の頂上となる、八王子城本丸跡。
ここだけだとすぐに登れますが、西の富士見台まで行くとけっこう歩き応えがあるコースです。

11月11日は、風の登山教室で奥多摩の惣岳山へ。
バリエーションルート入門ということで、道のない平溝尾根から沢井尾根をたどりました。
高水三山の一つでもある惣岳山の頂上。
ここは大賑わいでしたが、平溝尾根や沢井尾根では出会った登山者は一人もいませんでした。

11月12日は自分の企画したガイドプランで、房総半島の鋸山へ。
こちらもバリエーションルートとなる、アドベンチャーコースから登りました。
一等三角点の設置された、鋸山の頂上。
観光地という一般的な鋸山のイメージとは裏腹に、かなりの急斜面なども現れて、ご参加いただいた皆様にはとてもお楽しみいただけたと思います。

2017年11月12日 鋸山 - Spherical Image - RICOH THETA

鋸山山頂近くの、「地球が丸く見える展望台」で撮影した360度全天球写真です。

11月14日も、自分の企画したガイドプランで三浦半島の鷹取山の岩場へ。
登山靴で岩場を登り降りする練習をしました。

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現在は『岳人』1月号に掲載される原稿を執筆中。
それが終わったら、『山と渓谷』に掲載される原稿を3本執筆します。
その合間に奥武蔵の岩場に行ったり、茨城県の山の取材にも出掛ける予定。
また28日には親しくしている山岳会である、登攀クラブ蒼氷の40週年記念の飲み会にも出席予定です。
バタバタと忙しいながらも、お仕事や行事へのお声かけいただき、とても嬉しいです!

なお風の旅行社の来年のプランはまだか、とのお話もあるのですが、私が作業を止めてしまっていることが原因で、広告がまだ作れない状況なのです。
どこかのタイミングでそちらも処理しますので、もう少々お待ちください。

2017年11月3日

これから神津島に向かいます。

今週の月曜日の夜、週刊ヤマケイの原稿を書き上げた後に、久し振りに親しいライターやガイドの仲間と一緒に飲みに行ってきました。
少々飲みすぎてしまいましたが、非常に楽しかったです!

火曜日は少し時間に余裕があって、石神井公園に行って写真を撮ったりした後、私がかつて働いていた槍ヶ岳山荘の当時のスタッフ1名と一緒に食事。
会うのは27年ぶりで、お互いいろいろあったねと、しみじみ語り合いました。

水曜日は中野の風の旅行社で、風の登山教室の机上講習を実施。

昨日木曜日は、愛用しているカメラ・ニコンのD500をサービスカウンターに持ち込んでメンテナンスしてもらったり、江戸川区に住んでいる両親の顔を見にいったり。

こんな感じで今週はあまり慌ただしさのない、落ち着いた1週間を過ごしています。

ところで夏までは一生懸命投稿していたInstagram、忙しくて3ヶ月近く放置していましたが、また投稿を再開しました。
良かったらご覧になってみてください。

https://www.instagram.com/yamatousagi/?hl=ja

そのInstagram、11月1日にはこの写真を投稿しました。
火曜日に行ってきた石神井公園で撮ったものです。
ボリビアのウユニ塩湖みたいな、空の反射を写しとることができました。

◆    ◆    ◆

さて今夜はこれから、風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅で神津島へ向かいます。
ご参加人数がそれほど多くないため、私が添乗員兼ガイドを務めます。
明日は神津島では一番高い、天上山を登る予定です!


2017年11月1日

「登山者のブックシェルフ」第2回目の補足。

もう2週間も経ってしまいましたが、10月19日に配信された山と渓谷社の週刊ヤマケイに、「登山者のブックシェルフ」の第2回目が掲載されています。
私が読んだ山の本の中から、お勧めのものを紹介する連載です。

▼「登山者のブックシェルフ」第2回目が掲載されている週刊ヤマケイ

週刊ヤマケイ2017年10月19日配信通巻266号

ここでは私が大好きな、椎名誠の本について書きました。
メインで紹介したのは、椎名氏の本では初めて読んだ『ハーケンと夏みかん』。
上記連載記事の中でも書きましたが、この本はすっかりハマってしまい、購入してからしばらくの間は何度も繰り返し読み続けたものです。
思えばこの頃は、スマートフォンどころか携帯電話もなかった時代。
ちょっと空いた時間をつぶそうと思ったら、雑誌や新聞を買って読むか、でなければ気に入った本を持ち歩いて繰り返し読むということを、多くの人たちがやっていたのではないかと思います。

この『ハーケンと夏みかん』を買ったのは、たぶん1989年の初夏の頃。
その後は椎名氏の真似をしたくなって、休みの日には近くの低山を登りに行ったり、あとは友人知人を集めて奥武蔵の河原でキャンプをしたりということをやっていました。
ところでこの本の魅力は、もちろん椎名氏の軽妙な文章にあるのですが、もう一つインパクトがあったのは沢野ひとしさんによるイラスト。
特に河原か海辺で魚を奪い合う男たちの絵に、「みんな40歳です」と書かれているものが最高に面白くて、見るたびに大笑いしていました。
その沢野ひとしさんも、たくさんの山の本を執筆しています。
それらもいずれ「登山者のブックシェルフ」で紹介したいと考えています。

次に買って読んだのがこの『あやしい探検隊 海で笑う』です。
こちらは沢野ひとしさんの写真に加え、写真家・中村征夫さんの美しい写真も多数添えられています。
その写真に写っている海が本当にきれいで、海っていいなあ!と心から思ったものです。
この時は本当に影響を受けてしまって、計画していた夏山縦走は止めにして、夏休みは伊豆七島の三宅島に行きました。
4泊5日の滞在の間には、途中で大型で強い台風13号を島でやり過ごしたり、他のグループとケンカしそうになったりと大変なこともあったのですが、仲間と泳いで焚火をするという毎日で、非常に楽しかった思い出です。

さて今回は文章量の都合で、「あやしい探検隊」シリーズは第4作となるこの「海で笑う」だけの紹介でしたが、本当は『わしらは怪しい探検隊』(第1作)、『あやしい探検隊 北へ』(第2作)、『あやしい探検隊不思議島へ行く』(第3作)、『あやしい探検隊 アフリカ乱入』(第5作)、『あやしい探検隊 焚火酔虎伝』(第6作)に加え、『鍋釜天幕団フライパン戦記 あやしい探検隊青春篇』まで紹介しようかなとも考えていたのでした。
この中で一番面白いのは、『あやしい探検隊 北へ』でしょうか。
ちょっと現在では本には書けないような過激な遊びをたくさんやっていて、改めて読んだらびっくりです。

「夏の穂高なんかきったなくていけっかよ、ケッ!」

なんてセリフも出てきて、笑ってしまいました。

ちなみに「あやしい探検隊」シリーズは現在も続いていて、最新作は『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』(何作目なのかは不詳)というタイトルです。
そのうち時間ができたら、読んでみたい気もします。



2017年10月31日

韓国の雪岳山に行ってきました。

今月の21日から24日までの4日間で、韓国に行ってきました。
韓国は8年ぶり3回目。
以前はいずれもソウル近郊にそびえる北漢山の岩峰・仁寿峰でのクライミングが目的でしたが、今回は韓国北東部束草市の背後にそびえる、雪岳山を登ってきました。

これは雪岳山の登山口間近の展望スポットである、飛仙台から見た岩峰。
雪岳山の一帯にはこのような岩肌があちこちに広がっていて、日本とはまったく異なる景観で楽しめます。

本当は岩稜コースである、恐竜稜線を歩く予定だったのですが、このとき日本を通過中だった台風21号の影響が雪岳山にも及び、非常に風の強い状況に。。
恐竜稜線は取り付きまで行って断念し、急いで引き返して風雨の影響はほとんど受けない千仏洞渓谷のコースから山頂をピストンしました。
晴れると北朝鮮の山まで見えるという雪岳山最高地点の大青峰頂上ですが、ご覧のようにガスがかかって展望は皆無でした。。。

それでも千仏洞渓谷も日本にはないであろう見事な絶景が広がって、紅葉もきれいで楽しく歩くことができました!

焼肉を中心とした韓国料理も満喫!
非常に美味しかったのですが、4日目には辛いものを胃に入れるのが、少々苦しくなってきてしまいました。。

◆    ◆    ◆

帰国後は、雑誌記事の校了処理や、風の旅行社の来年上半期のプランの打ち合わせ。
さらに週刊ヤマケイの連載原稿の執筆や、細かな事務処理などを続けていましたが、ここでちょっと一段落。
明日はまた風の登山教室があってバタバタするのですが、今日の午後は少しだけ気分転換で散歩などしたいと思っています。

2017年10月18日

「登山者のブックシェルフ」第1回目の補足。

3月で連載終了した「山岳遭難防止術」に引き続いて、今月からまた『週刊ヤマケイ』で連載を始めました。
タイトルは「登山者のブックシェルフ」。
私が読んだ山の本の中から、読んで面白いと感じたものや、自分が登山をする上で影響を受けたものを選び出して紹介する、といった内容です。
第1回目は、以下のリンク先から読むことができます。

▼「登山者のブックシェルフ」第1回目が掲載されている週刊ヤマケイ

週刊ヤマケイ2017年10月5日配信通巻264号

こちらに書いてある通り、今回は私が本格的な登山の入り口に立ったときに、その登山に同行した杉浦くんという友人から勧められて読んだ5冊の本を紹介しました。
ただし文字数の関係もあってあまり自分の感想を書くことができなかったので、以下に補足したいと思います。
なお本の表紙画像は、すべてAmazonへのリンクとなっています。

『山男たちの死に方――雪煙の彼方に何があるか』

ノンフィクション作家の山際淳司氏が書いた、読みやすい本です。
この本が出版された、1983年以前のアルピニズムというか、先鋭的登山の概要をつかむには良い内容だと思います。
ただしテーマは、タイトル通り山での死。
まえがきで引用されているジャン・コストというクライマー(ちなみにこの人も若いうちに山で死んでいます)の言葉をここにも引用します。
どう考えても山における死はひとつの特権なのだ。それは無駄な死ではない。最も力強い物象の真只中で、全力をつくして闘っているときに、生命を失う事は、死に甲斐のある事なのである。
まさにこの言葉が、この本の内容を一言で言い表していると言えるでしょう。
ただ、少々山での死を美化し過ぎのように感じないでもありません。
なおこの本には、以下の4人(森田勝氏、松田弘也氏、小西政継氏、加藤保男氏)ともが登場しており、これから山の本を読んでみようという方の最初の1冊には良いと思います。

『狼は帰らず――アルピニスト・森田 勝の生と死』

ノンフィクション作家の佐瀬稔氏が書いた本で、こちらも読みやすく仕上がっています。
登山界で“一匹狼”と称された森田勝氏の、力強い登山への取り組みを追った名著です。
この人も最後は、ヨーロッパアルプスのグランドジョラス北壁で墜死するのですが、死そのものよりも、生き方を中心に取り上げられていて、非常に共感できる内容です。
この森田氏は、山に登る時間を作るために次々と職を変えているのですが、仕事よりも山を優先するそういった姿勢に影響を受けて、私も30代前半まではかなり職業は転々としたものです。
それでも私は登山に対する取り組みは甘くて、大したクライマーにはなれなかったのですが。。

『ミニヤコンカ奇跡の生還』

1982年の千葉県の市川山岳会による中国のミニヤコンカ山の遠征隊で、アタック隊員だった松田宏也氏の手記。
とは言いつつも、別のライターが手を加えているので純粋な松田氏の著書ではなく、少々過剰な状況描写になっています。
それでも内容は強烈で、登頂を断念して下山するものの遭難状態に陥ってしまい、食料も燃料もないなか、幻覚を見ながらも奇跡的に生還するという壮絶さ。
特に下山中に、雪稜の上に赤い鳥居(日本の神社にあるやつです)の姿が現れる場面があるのですが、極限状態に陥るとそういうものまでもが見えてしまうのかと、読んでいてゾッとしました。

『グランドジョラス北壁』

1980年前後、日本の先鋭登山を牽引していたに違いない、山学同志会の小西政継氏。
その小西氏が1970年12月にヨーロッパアルプスのグランドジョラス北壁を登った際の手記です。
このときは途中で大寒波につかまって、メンバー6人のうちの4人が凍傷を負い、全部で27本の指を切断することになったという、やはり恐ろしい結末です。
個人的にはこういった難易度の高いルートに6人という大人数が連なって登ったのが良くなかったのではないか…と思うのですが(通常はこういったルートは2人か3人で登るものです)、何かそうしなければいけない理由があったのでしょうか?
なおこの本は専門のライターではなく、小西氏自身が書いたものです。
けれども小西氏は非常に文章が上手な方であり、とても読みやすく仕上がっています。

『雪煙をめざして』

存命時には芸能人に匹敵するくらい、人々から大きな注目を集めていたという加藤保男氏の著書。
爽やかな内容で文体は素直ながらも、ちょっと書き慣れていないのかな?という印象も受けます。
それでもヨーロッパアルプスやヒマラヤに精力的に通い続ける、その内容には驚きを感じました。
この方が亡くなったのは、1982年の12月。
冬のエベレストに登頂し、そのまま下山しなかったのです。
そのことはニュースでも大きく取り上げられていたみたいですが、当時高校生だった私はまだ登山にはまったく興味がなくて、そのニュースを耳にした記憶はありません。。

『岳人列伝』

上記5冊の本を貸してくれた杉浦くんからは、実はもう1冊、本を借りていました。
それがこの『岳人列伝』、少年サンデーで不定期連載していたマンガをまとめたものです。
マンガなのでつい割愛してしまいましたが、文字数に限りがなければこれもぜひ紹介したい本でした。
ただしやはりテーマはクライマーの死。
いや、死ぬことが解っていても登らなければいけないと感じるクライマーの業、と言ったほうが正しいのかも?
なかなか心に迫ってくる内容ではありますが、この本の登場人物みたいな気持ちで山に向かったら、早死にするのは間違いないでしょう。
フィクションとして読む分には、とても楽しめると思います!

「登山者のブックシェルフ」、第2回目は明日配信される『週刊ヤマケイ』に掲載されます。
こんどは上記6冊とはまったく傾向の違う本を紹介しますので、そちらもぜひ読んでみてくださいね。

なお『週刊ヤマケイ』以下から無料購読の申し込みをしておくと、毎週木曜日に EPUB版のダウンロードアドレスと、HTML版の閲覧アドレスが記されたメールが届くので便利です。

▼週刊ヤマケイのウェブサイト

週刊ヤマケイ

2017年10月14日

風が強かった栗駒山。

東北からは、予定通りに帰ってきています。
11日は当初は岩手山を登る予定でしたが、雨のため中止に。
石川啄木記念館、宮沢賢治記念館の2つの施設を巡りながら南下し、栗駒山の宮城県側山麓へ移動。
12日は栗駒山を登ってきました。

東栗駒山付近から見上げた栗駒山。

栗駒山は、山頂部一帯の紅葉は終わっていたものの、登山口となるいわかがみ平付近は見事な色づきでした。
コースは東栗駒コースを登って山頂に立ち、中央コースから下山。
ただし東栗駒山付近では、猛烈な風に吹かれて苦しみました。
瞬間最大風速は20mを超えていたでしょう。
私が行動をする、ほぼギリギリの風の強さでした。

帰宅後、昨日は先週からずっと書き続けてきた、まとまった量の原稿の最後の1ページを執筆。
しかし山行の翌日というのは、疲労感から頭があまり働きません。
今回も妙に手間取ってしまいました。

今日は溜まった事務仕事を処理しつつ、このブログの宣伝ページにも手を入れました。
特にこんど、「トラベルギャラリー 旅の本棚」という旅行会社で中級者向けの登山教室を5回に渡って実施することになったので、それを「ツアーと登山教室」のページに追加しています。
興味のある方は、上のタブからぜひご覧になってみてください。

その他、『週刊ヤマケイ』で新しい連載を始めたのですが、それについてはまた後ほどお知らせします。

明日は次の登山の段取りをするほか、その連載の第2回目の分の原稿執筆をする予定です。

2017年10月10日

これから東北に向かいます。

夏の山行終了後は、ひたすら原稿を書く日が続いています。
9月30日には風の登山教室で大菩薩嶺の滝子山へ、10月1日には山岳ライターの小林千穂さんさんをアシスタントに迎えたガイドプランで愛鷹連峰の越前岳に登ってきたのですが、山行の様子を報告する余裕もなく既に10日が経ってしまいました。。

登山口から4時間45分かかってたどり着いた日留賀岳の頂上。

昨日までの3連休はというと、8日には栃木県の高原山へ。
9日はやはり栃木県の、日留賀岳を登ってきました。
いずれも書籍に載せるための写真撮影が目的なのですが、その本が仕上がるのは1年半後の予定なので、皆さんにご案内できるのはまだまだ先です。

今日は今から、東北に向かいます。
栗駒山の紅葉を見ようというプランなのですが、天気が今ひとつ。
気をつけて行ってきます。

2017年9月24日

夏の山行は一段落。

7月から続いてきた一連の夏の山行は、16日に下山した槍ヶ岳で一段落しました。
しかし下山後も原稿執筆、机上講習、長時間に及ぶ打ち合わせなどが続いてずっと時間に追われていましたが、おとといの金曜日に週刊ヤマケイ特別号の原稿を書き上げて終了!
その後半日くらい昼寝しまくって、昨日からは夏の山行の写真整理を進めてきました。
そしてつい先ほど、ご一緒いただいた皆さん全員に、山の写真を送り終えました。
ほっと一息です!

これは先日登ってきた槍ヶ岳。コースは北鎌尾根でした。

さてこの後はというと、週刊ヤマケイの新連載や、次号TRAMPIN'などの原稿執筆依頼が相次いでいるため、それほどゆっくりはできません。
明日からはまた、バリバリと原稿を書き進めます!

ガイドプランの予定は?というお問い合わせもあるのですが、スケジュールをみて適宜追加していきますので、少々お待ちください。
よろしくお願いします。

2017年9月13日

これから松本へ。

今月に入ってからも、南アルプス、北アルプスの山行が続いています。
それでも山行の合間には3日間ほどは家にいるのですが、ガイド以外の仕事でけっこう多忙です。
原稿執筆や、それに付随した各種事務処理、打ち合わせなどがあって、ほとんど休まずに働いている感じです。

先日登ってきたジャンダルムの頂上で写した天使!

8月以降の山行にご一緒した方で、まだ山行中のお写真を送っていない方も多いのですが、もうしばらくお待ちください。
たぶん今月中には送れると思うのですが。。

また10月1日に実施予定の、山岳ライター・小林千穂さんをアシスタントに迎えての愛鷹連峰・越前岳登山の案内は、17日にメールで送る予定です。
遅くなって申しわけありませんが、ご参加予定の方はもう少々お待ちください。

また23日~24日で実施予定だった風の旅行社の谷川岳の登山ツアーは、不催行となってしまいました。
お申し込みくださった皆様、すみませんでした。。

今日はこれから、松本に向かいます。
夜は私が以前大ケガをして入院したことのある、相澤病院で働く国際山岳医の先生と飲む予定です!

明日からは3日間の日程で、槍ヶ岳に向かいます。
帰ったら外出の予定はないのですが、原稿の締め切りが2件あるのでもうしばらく多忙。。
それが終わったら、少し余裕ができそうな見込みで嬉しいです!

2017年8月31日

山行が続いています。

前回の更新をしてからは、大キレット、槍ヶ岳、剱岳と北アルプスの登山が続きました。

これは8月28日に剱澤小屋の前から写した写真です。
剱岳は2回目指したのですが、そのうちの1回は天候悪くて頂上には立てませんでした。

山行の合間には自宅に戻っているのものの、各出版社からの原稿執筆依頼が相次いでおり、あまり休む時間もなく原稿を書いていました。

この後もしばらくは、こんな感じで山行と原稿執筆とが続きます。
山にご一緒した方には、あまり時間を置かずに山行時のお写真をGoogleフォトで送るようにしているのですが、もうしばらく時間がかかりそうです。
落ち着き次第、順次進めますので、もう少々お待ちください。

明日からは久し振りに南アルプスへ向かいます。
ヤマテンの予報ではそれほど台風の影響はなさそうですが、けっして天気が良いという訳でもないので、十分気をつけて行ってきます。

2017年8月14日

不帰ノ嶮と神津島に行ってきました。

先月末から今月初めにかけては、悪天候の影響で個人ガイドのお仕事がキャンセルになって少し時間に余裕があったのですが、それ以降はまたあちこちに出掛けています。

まず8月5日から7日の3日間は、私が企画したガイドプランで北アルプスの不帰ノ嶮に行ってきました。
初日は八方尾根を登って唐松岳頂上山荘に泊まり、不帰ノ嶮を通過したのは2日目。
核心部は、この不帰2峰北峰からの下りです。
出だしはけっこうな高度感があるものの、本当に難しい部分は短いので、集中力を高めていけば通過はしやすいキレットだと言えるでしょう。

不帰ノ嶮通過後は、補修作業中の天狗山荘前を過ぎて白馬鑓温泉に下降。
翌日は台風5号が迫る中、猿倉へと下山しました。
今回もアシスタントは山岳ライターの小林千穂さん。
ばったり出会った山岳ライターの大先輩・打田鍈一さんとツーショットを撮りました!

なおこの日は結局、台風5号による激しい線状降水帯が大月に発生し、乗っていた特急かいじが塩山で動かなくなって、私は帰宅できないことに。。
JR職員の勧めで甲府まで戻ったものの、東京に戻れない乗客が溢れかえって大混雑!
やむを得ず再度塩山に向かい、駅から歩いて10分の親切な塩山温泉の旅館に格安で泊めていただいて、翌日早朝の電車で帰宅しました。

続けて8月9日から11日の3日間は、伊豆諸島神津島の天上山に行ってきました。
11月に実施予定の、風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅の下見でした。
神津島最高峰の、天上山山頂で写した写真。
天上山の山頂部は台地状になっていて、40もの溶岩ドームがポコポコと突き出ている、迷路のような地形。
そこを神津島村役場が配布しているパンフレットの、「山頂完全周遊コース」というのをたどりながら歩きました。

神津島は2泊3日だったのですが、天上山に登ったのは真ん中の10日のみ。
島に着いた9日は千両池、島を離れる11日は赤崎遊歩道というところで、それぞれシュノーケリングを楽しみました。
私はシュノーケリングは大好きなのですが、今回は2009年に島根半島でやって以来の8年ぶり。
懐かしく感じると同時に、非常に楽しむことができました!

ところで今月は、おととい12日が雑誌『山と渓谷』の発売日。
今回はP122からの海外記事「神々の山と碧い湖。「ヒマラヤの楽園」を訪ねる」に、私の撮影した写真が掲載されています。
これは今年の3月末から4月上旬にかけて出向いてきた、ネパールのマナスル山群西面のトレッキングで写したもので、文章は同行した山岳ライターの小林千穂さんが書いています。
写真を撮影した湖は、ネパールのトレッキングコースの中でも秘境と呼べる一角にあり、全世界で見てもメディアに取り上げられるのは、これが初めてと思われます。
本当に絶景を見ることができる、素晴らしい場所です。
ぜひお買い求めのうえ、ご覧になってみてくださいね!

◆    ◆    ◆

さてこの後明日からは、自分の企画したガイドプランで北アルプスの大キレットへ。
梅雨明け直後からの天候不順な状況が現在も継続しているので、無理のないよう気をつけて行ってきます。

大キレットからは18日に帰宅し、翌日19日からは風の旅行社の登山ツアー・邦岳探訪の旅で槍ヶ岳に向かいます。

両方とも上高地起点なので、帰らないほうが良いのでは??とも言われるのですが、私はガイドの仕事以外に山岳ライターとしての仕事もあって、その業務の都合上どうしても帰宅しなければいけないのです。。
明日も松本へ向かう特急あずさの車中では、一生懸命に原稿書きながら向かいます!

その後来月の9月6日には、上記の山と渓谷で紹介したマナスル山群西面のトレッキングで写した写真のスライドショーを、中野の風の旅行社の会議室で行います。
ページの限られる誌面には載せられなかった、絶景の写真をもっとたくさん紹介しますので、興味のある方はぜひご参加くださいね。
午後と夜の2回実施する予定です!

▼スライドショーの詳細とお申し込みはこちらから

登山ガイド 木元康晴さんが語る ネパール・マナスルトレッキングの魅力

2017年8月3日

『週刊ヤマケイ』2017年7月31日 特別号 Part2。

もう3日も経ってしまいましたが今週の月曜日に、『週刊ヤマケイ』の特別号 Part2が配信されました。

この号は、遭難体験や遭難しそうになった体験についての読者アンケートの結果に対して、私が解説をするといった内容になっています。
キャッチフレーズ的な遭難防止法ではなく、より具体的な実際の登山に即した内容で解説していますので、きっと皆さんのお役に立つかと思います。
以下のリンク先から読むことができるので、ぜひご覧になってみてくださいね!

●『週刊ヤマケイ』特別号 Part2へのリンク

週刊ヤマケイ2017年7月31日配信特別号

表紙モデルは雑誌記事作成やガイド登山で一緒に仕事をすることが多い、山岳ライターの小林千穂さん。
撮影したのは私です!

なお5月26日に配信された特別号 Part1のほうも、引き続き閲覧可能です。

この号は「遭難しやすい人、危ない人」、そして「遭難予備軍にならないために」というタイトルで、短いコラムを私が執筆しています。
こちらもぜひ、以下のリンク先から読んでみてください。

●『週刊ヤマケイ』特別号 Part1へのリンク

週刊ヤマケイ2017年5月26日配信特別号

2017年8月2日

山にもたくさんいるヤマカガシ。

先日、7月29日に兵庫県の小学生がヤマカガシというヘビに噛まれ、一時意識不明になったというニュースがありました。

ヤマカガシは私が子どもの頃に住んだ秋田の家の近くにも、たくさんいました。
性格は臆病で、人を見るとすぐに逃げていきます。
したがって通常は、人を噛むことはまずないと思います。

ただし不意に踏みつけたりした場合などは、例外的に齧られることもないとは言えません。

噛まれた場合も、刺さったのが前歯だけであれば、特に何事もなく済むそうです。
(私は噛まれたことはありません。。)
しかし滅多にないそうですが、深く噛まれて奥歯が刺さると、その奥歯にある毒が注入されてしまいます。。

この小学生はヤマカガシを捕まえたことにより噛まれたそうで、奥歯が刺さってしまったのでしょう。

ヤマカガシの奥歯の毒の強さは、マムシ以上とのこと。
国内ではこれまでに、ヤマカガシに噛まれたことによる死亡例が4件あるそうです。

ヤマカガシはカエルなどを好み、田んぼなどの比較的水辺に近いところにいることが多いヘビです。
しかし、山にもたくさんいます。
いったい何を食べているのかわかりませんが、沢から離れた標高の高い稜線にいることも。
登山者も、十分に注意しなければいけない毒ヘビだと言えるでしょう。

ところでヤマカガシは、普通はオレンジと緑が入り混じった体色に黒の斑点が連なり、顔の下は黄色っぽくてひと目で解りやすいヘビです。
ただし個体差や地域差が大きなヘビでもあります。

実は私はヘビは大嫌いなのですが、何かの参考になればと思い見かけた時には気持ち悪いのを我慢して、様々な色のヤマカガシの写真を撮ってきました。
少しでもヘビの被害を防ぐ手助けになればと思い、それらを以下に載せますので、興味のある方は「続きを読む」をクリックしてご覧になってみてください。
(ヘビ嫌いの人はクリックしないほうがいいと思います!)

これは今住んでいる、東京都の国分寺にある蛇塚。
国分寺でヘビを見かけることはもうありませんが、武蔵野の林が残っていたひと昔前には、たくさんのヘビがいたのかもしれません。。

2017年7月30日

1週間前に登った富士山・プリンスルート。

1週間前となりますが、7月22日~23日の2日間、風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」のガイドとして富士山を登りに行ってきました。

登ったコースはプリンスルート。
2008年に皇太子殿下が富士登山をされた際に、ご利用になったコースです。

コースの詳細は、富士宮口新五合目(富士山表口五合目)から登山スタートし、六合目まで登って宝永遊歩道へ。
第一火口から宝永山方面に登り返し、走り六合を横切って御殿場口六合目に移動。
あとは普通に御殿場口登山道を登り、大砂走りから御殿場口新五合目に下山します。

ということで、我々も集合後にジャンボタクシーに乗って富士宮口新五合目へ。
そこでお昼ごはんを食べてから、登山スタートしました。

宝永第一火口の通過時にはガスが濃くて展望はなかったのですが、登り返した地点となる馬ノ背からは、ダイナミックな宝永山を見渡すことができました。
しかしその後は雨に降られてしまい、レインウェアを着用して大急ぎで宿泊先である砂走館へ。

砂走館の夕食は、富士山の山小屋では定番のカレーライス。
とても美味しくおかわり自由です。
同行した若い女性のお客様は、3杯も食べていました!

翌朝は0時起床、0時45分出発。
真っ暗な中を歩いて、約3時間で御殿場口頂上に到着。
そのまま剣ヶ峰に向かい、頂上で御来光を見ることができました。

御来光のあとは、お鉢巡りへ。
これは吉田口頂上の背後にある久須志岳から見た、剣ヶ峰の姿です。

その後は砂走館まで戻って朝ごはん。
さらに大砂走りを下って、砂走館から1時間40分という短時間で下山することができました。

このプリンスルートの特徴は、①頂上に着くまでは富士山とは思えないくらい空いている、②宝永山の景観を見ることができる、③山小屋が親切で快適、④大砂走りの下りが爽快!と良いことだらけ。
ただし富士宮口の六合目から一旦下って登り返すことになるため、吉田口登山道や富士宮口登山道に比べると体力は必要です。
また御殿場口登山道の一帯には山小屋が少ないので、多少不便です。
特にお手洗いの数が限られるので、トイレの近い人には向かないと言えるでしょう。

それでも宝永山と大砂走りという、富士山の見どころ2つをじっくり堪能できます。
以前に富士山に登ったことがあるという人にこそ、ぜひ登ってみていただきたいお勧めのコースです。

◆    ◆    ◆

ところで今年の梅雨明けは7月19日頃だったとの発表があったのですが、以降の天気はあまりすっきりせず、曇りや雨の日が続いています。
私は当初の予定では、今日から剱岳に向かう予定だったのですが、あまり良いとは言えない予報からお客様と相談した上で中止を決定。
しばらくは遠出しての登山はありません。
しかしちょうどそのタイミングで原稿執筆の依頼が入ったので、このあとの数日は概ね家にこもって原稿書きをします。

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