2017年7月30日

1週間前に登った富士山・プリンスルート。

1週間前となりますが、7月22日~23日の2日間、風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」のガイドとして富士山を登りに行ってきました。

登ったコースはプリンスルート。
2008年に皇太子殿下が富士登山をされた際に、ご利用になったコースです。

コースの詳細は、富士宮口新五合目(富士山表口五合目)から登山スタートし、六合目まで登って宝永遊歩道へ。
第一火口から宝永山方面に登り返し、走り六合を横切って御殿場口六合目に移動。
あとは普通に御殿場口登山道を登り、大砂走りから御殿場口新五合目に下山します。

ということで、我々も集合後にジャンボタクシーに乗って富士宮口新五合目へ。
そこでお昼ごはんを食べてから、登山スタートしました。

宝永第一火口の通過時にはガスが濃くて展望はなかったのですが、登り返した地点となる馬ノ背からは、ダイナミックな宝永山を見渡すことができました。
しかしその後は雨に降られてしまい、レインウェアを着用して大急ぎで宿泊先である砂走館へ。

砂走館の夕食は、富士山の山小屋では定番のカレーライス。
とても美味しくおかわり自由です。
同行した若い女性のお客様は、3杯も食べていました!

翌朝は0時起床、0時45分出発。
真っ暗な中を歩いて、約3時間で御殿場口頂上に到着。
そのまま剣ヶ峰に向かい、頂上で御来光を見ることができました。

御来光のあとは、お鉢巡りへ。
これは吉田口頂上の背後にある久須志岳から見た、剣ヶ峰の姿です。

その後は砂走館まで戻って朝ごはん。
さらに大砂走りを下って、砂走館から1時間40分という短時間で下山することができました。

このプリンスルートの特徴は、①頂上に着くまでは富士山とは思えないくらい空いている、②宝永山の景観を見ることができる、③山小屋が親切で快適、④大砂走りの下りが爽快!と良いことだらけ。
ただし富士宮口の六合目から一旦下って登り返すことになるため、吉田口登山道や富士宮口登山道に比べると体力は必要です。
また御殿場口登山道の一帯には山小屋が少ないので、多少不便です。
特にお手洗いの数が限られるので、トイレの近い人には向かないと言えるでしょう。

それでも宝永山と大砂走りという、富士山の見どころ2つをじっくり堪能できます。
以前に富士山に登ったことがあるという人にこそ、ぜひ登ってみていただきたいお勧めのコースです。

◆    ◆    ◆

ところで今年の梅雨明けは7月19日頃だったとの発表があったのですが、以降の天気はあまりすっきりせず、曇りや雨の日が続いています。
私は当初の予定では、今日から剱岳に向かう予定だったのですが、あまり良いとは言えない予報からお客様と相談した上で中止を決定。
しばらくは遠出しての登山はありません。
しかしちょうどそのタイミングで原稿執筆の依頼が入ったので、このあとの数日は概ね家にこもって原稿書きをします。

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2017年7月24日

7月11日から19日の間に登った山。

家にいる時間が少なくて、相変わらず更新が途切れ気味ですみません。。
今月11日から19日までの間に登ったの写真を、まとめてアップします。

11日から12日にかけての2日間は、個人ガイドで八ヶ岳へ。
以前、トムラウシ山にご一緒したお客様からのご依頼でした。
コースは観音平から入山し、権現岳を経て赤岳まで縦走するコースでした。
これはギボシの岩場を登っているところ。

このコースの核心部は、キレットを通過した後の赤岳方面に向けての岩場の登り。
左の写真は先行の方の後ろ姿ですが、なかなかの高度感です。
今回はガスが濃くて、赤岳山頂からの展望はなかったのですが、あちこちで高山植物がきれいな花を咲かせていて楽しめました。

15日は、風の登山教室で秩父御嶽山へ。
これは秩父御嶽山の頂上です。
登山教室の今回のテーマは、最近登山の体力度を示す指標として活用されてきている「コース定数」について。
コース定数「20」の秩父御嶽山で、この定数で示される体力度の度合いを体感してみるほか、定数に体重プラス装備の重さをかけることで割り出される、要補給のカロリー量と水分量がどの程度かも調べてみました。

秩父御嶽山はヤセ尾根もあり、形も良くて、普通に登山の対象としてもとても面白い山でした。

2016年7月15日 秩父御嶽山 - Spherical Image - RICOH THETA

秩父御嶽山頂上で写した、360度全天球写真です。

16日は私が企画したガイドプランで丹沢のマスキ嵐沢へ。
マスキ嵐沢はこのような登りやすいナメ滝が連続する、初級者向けの沢登りコースです。

ナメ滝のうち、高さのない小さなものは各自が三点支持で慎重に登り、また高度感のあるものはロープで確保しつつ安全に配慮して登りました。

19日は秋に企画したいと考えているガイドプランの下見で、愛鷹連峰の越前岳へ。
これは割石峠の一段上にある、天狗の畑という展望地の様子。
遠くには海岸線が見えていました。

コースは大沢登山道から割石峠に登り、呼子岳を経て越前岳に登頂。
本来はここではど~んと富士山が見えるそうですが、今回は雲に隠れていました。。
下山は富士見峠まで縦走し、山神社へと向かいました。

◆    ◆    ◆

上記のほかに、22日から23日にかけては風の旅行社の登山ツアー「邦岳探訪の旅」で富士山にも登っているのですが、そちらはまたあとで写真を載せたいと思います。

2017年7月8日

家にこもって原稿を書いていました。

昨日まで、いつもと傾向の違うメディアよりご依頼いただき、原稿執筆に専念していました。
特に昨日おとといの2日間は、完全に家にこもりっきり。
今日は山には行かずに、溜まった事務仕事をあれこれ処理しています。

さてちょうど1週間前となる7月1日(土)には、私の企画したガイドプランで奥武蔵の白谷沢での沢登りに行ってきました。
これは途中の、藤懸の滝での記念撮影。
この辺りから上部では、沢のすぐ脇に探勝路が通っていて、難しいところはそれを利用して高巻きました。

面白かったのは藤懸の滝の下部のほうで、高さ2~3mながらもちょっと登りにくい小滝が連続。
ルートファインディングに頭を使いつつ登りました。
また今回も、アシスタントガイドとして山岳ライターの小林千穂さんに同行してもらいました。

白谷沢の翌日、7月2日(日)は大菩薩嶺へ。
登ったのは富士見新道です。
これは富士見新道最上部の岩稜を歩いているところ。

富士見新道、今は鎖が撤去されていて、登る人が非常に少ない状況です。
決して登山禁止、という訳ではないのですが、ルートファインディングなどもけっこう難しいので、上級者向けと言える内容です。
そして今回は、富士見新道の上部から稜線の辺りのあちこちで、サラサドウダンが満開の花を咲かせていました。

2017年7月2日 大菩薩嶺・神成岩 - Spherical Image - RICOH THETA

富士見新道の終了点となる、神成岩で写した360度全天球写真です。

今週の水曜日、7月5日は風の登山教室の、机上講習を実施しました。
今回のテーマは、「コース定数」。
最近、ガイドブックなどに導入されてきている、従来の★の数で表すものよりも詳細な体力度の指標です。
これは体力の度合いを知るだけでなく、行動中に補給するべき、エネルギー量と水分量の目安にもなるもの。
簡単な計算をしながら、それらについての概要を説明しました。

ところで昨日、7月7日は、私の愛兎・ももの命日でした。
ももが月に帰ったのは、ちょうど10年前となる、2007年7月7日。
正午過ぎに、私の腕の中で息を引き取ったのです。。
私は幼少時から、本当に過剰に動物に感情移入する性格。
10年経った今であっても、微妙なペットロス感があるのです。。。
原稿を書き終わった昨夜は、一人月を見上げつつお酒を飲んで、楽しかったももとの生活をあれこれ思い返していました。

◆    ◆    ◆

さて明日は、風の登山教室の実践講習で15日に出向く予定の、秩父御嶽山の下見に行ってきます。
本来はもっと早くに行くべきだったのですが、予定していた日に風邪をひいたり、特急の原稿執筆が入ったりしたため、ギリギリのタイミングになってしまいました。。
その実践講習、1週間後の土曜日の実施なのですが、まだお申し込みは可能です。
当日は体重計を持参して皆さんの装備と体重を合計した重さを求め、コース定数を使って補給すべき、エネルギー量と水分量を割り出します。
そして行動後には、実際に補給したエネルギー量、水分量と比較してみて、疲労度を比較してみます。
けっこう面白いと思うので、興味のある方はぜひご参加ください。

▼7月15日(土)実施

コース定数からより正確な体力度を知ろう | 秩父御岳山

また以下の2つの登山ツアーも、まだまだ募集中です。

▼7月22日(土)~23日(日)実施

富士山・プリンスルート | 風の旅行社

▼8月19日(土)~21日(月)実施

上高地から登る槍ヶ岳 | 風の旅行社

私自身が企画するガイドプランも、以下の分はご参加者募集中です。
ぜひご検討くださいね。

▼8月5日(土)~7日(月)実施

【ガイドプラン】北アルプス・不帰嶮
この不帰嶮のみ、アシスタントガイドとして山岳ライターの小林千穂さんが同行します。

▼8月23日(水)~25日(金)実施

【ガイドプラン】北アルプス・剱岳<別山尾根>

●参考書籍(Amazonへのリンク)


今回登った白谷沢のコースガイドは『ウォーターウォーキング』に、大菩薩嶺富士見新道は『ハイグレード・ハイキング』に、それぞれ掲載されています。
またコース定数に関しては、『登山の運動生理学とトレーニング学』から学んだ上で、風の登山教室での解説をしています。